緑茶で胃にウイルスを流し込む!
「もう1つ、お勧めしたい飲み物が、緑茶です。緑茶のポリフェノールであるカテキンも、 健康効果が期待されます。
静岡県立大学と伊藤園が共同で研究を行い、緑茶の成分がインフルエンザウイルスに感染するリスクを下げる可能性が示された、と発表しました。また、カテキンを含んだ緑茶でうがいをすると、インフルエンザ予防になる、という研究も以前からありました(JAltern Complement Med. 2006, 12(7), 669-72)。 こうした研究結果を踏まえ、私が考案した予防法は、インフルエンザが流行する時期は、診療中にまめに緑茶を飲むというものです。どれくらいまめに飲むかというと、10〜15分に1回、ごく少量ですが、緑茶を飲みます。
緑茶うがいは、喉のウイルスを外に出すという方法ですが、緑茶を飲んでしまうのも、ウイルス対策になります。なぜならば、喉のウイルスが緑茶によって胃に入れば、胃液で死ぬからです。頻繁に緑茶を口にすれば、喉の乾燥も防げるでしょう。
これからのインフルエンザの流行時期に、ぜひ試してみてください」
緑茶もコーヒーもマイボトルで携行しやすい飲み物。自分の好きな銘柄を探して、美味しく健康維持に役立てたいですね。
ちなみに、糖分の多い清涼飲料水は血糖値の急上昇を引き起こすため、お勧めできないとのこと。ぜひこれらの食べ物&飲み物を参考にして、皆で「最強の体調管理」を目指しましょう!
『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』
著者:大谷義夫(日経BP社/税抜1400円)
30年以上病気知らずの現役呼吸内科医による、健康術満載の一冊。風邪やインフルエンザの予防をはじめ、風邪を早く治す方法や体調管理に役立つ習慣・食事についてなど、科学的根拠に基づいた“誰にでも効果のある”体調管理術を紹介しています。
構成/小泉なつみ
第1回「新型コロナ対策にも!医師が実践する“正しい”マスクの使い方」はこちら>>
第2回「30年以上病気知らずの名医の習慣5つ。昼寝と散歩と何?」はこちら>>
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