人生100年と言われる昨今。定年後の時間が長いことから、新たな趣味など引退後の生きがいを模索している人も多いのではないでしょうか。84歳ながら圧倒的なハッピーオーラと美肌の持ち主で知られる美容家の小林照子先生が、100年時代を生き抜くアドバイスをくださいました!

 

naobeeさんからの質問

Q. 定年後を見据えて趣味を持ちたいのですが、何をどう初めていいか分かりません。


来年50歳になります。とくに熱中できる趣味はなく、仕事はフルタイムの正社員ですが、世の中で通用するほど秀でたスキルや特技があるわけでもありません。あと何年後かにやってくる退職後、どのようなライフプランを立てれば良いか悩んでいます。定年前の今のうちから趣味を作ると良いと言われますが、そもそも何をどう始めて良いかも分からず焦っています。夫婦2人で子供はおらず、試算したところ、定年後に再就職をしなくても金銭的なものは何とかなりそうです。今から具体的にどのようなアクションを起こすべきか、教えていただきたいです。(50歳)


小林照子先生の回答

A. 自分が楽しかったこと、好きだけど諦めたこと、嫌だったことなどを書き出してグルーピングしてみて。


私は50歳になったとき、自分の天命に生きようと思いまして、自分の全てを書き出してみたのですね。楽しかったこと、辛かったこと、嫌いだったこと、好きだけど途中で止めたこと等……。それを、それぞれ「楽しかった」「嫌だった」などグループ分けしてみたんです。そうすると、私が好きで喜びを感じることというのは、人を育てて、その人たちが別の世界で羽ばたくことだったんです。

 

このような書き出し作業をすることで、自分という人間を非情に細かいところまで認識することができます。たとえば同じように人を育てることが好きでも、自分の手元にずっと置いておきたいと思う人もいるはず。でも私の場合は、育てた人たちが外へ出て活躍している姿を見ることを喜びと感じるんだ、というところまで分かったんですね。それで今、メーキャップの学校を運営しているわけです。

naobeeさんは、自分には特技も趣味もないとおっしゃっていますが、これまでの50年を振り返ったとき、熱中したこと、好きだったけど諦めたこと、反対にこれは嫌いだと思ったことなど、きっといろいろあるはず。是非一度、それを書き出してみて。そこにnaobeeさんの未来につながる要素が隠れていて、必ず浮かび上がってきますから。そしてこれから、それを学んでみたり、極めてみたりされてはどうでしょうか?

私は、50歳からは楽しいことをやっていくのが大事だと思っているのです。もちろん、辛いことをやるのが大事な時期もあります。多くの人は、そういった時間を積み重ねて50歳になっている。つまりこれまでは、これ以降の人生を楽しむために頑張っていた時間とも言えると思うのです。

だからこの書き出し作業は是非やってほしい。個人的には、私のように育てることが好きなら、動物を飼ったり植物を育てたりすることをお薦めしたいと思います。何かを育てるって喜びがありますし、何よりその喜びをご夫婦で共有することができますから。

何の特技もないなんておっしゃいますが、能力がなかったら何十年もフルタイムで働き続けることなんてできないですよ。自分をしっかり見直してみれば、きっとnaobeeさんの天命も見つかると思いますよ!

PROFILE
  • 小林照子1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部東京校・京都校の学園長も務めている。最新著書『48歳からの「いい男」の条件~第一印象を決める自分プロデュース術~』、『50歳から始める「きれい!」の習慣』(きずな出版)が好評発売中。2019年4月より新プロジェクト「アマテラス・アカデミア」を指導し、未来の女性リーダーを発掘、育成している。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子

 

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