不調な大人肌にプラスすべきはツルっと仕上げる「角質ケア」【大人スキンケアの新常識】
「何年もスキンケアがワンパターンなんです」。よく聞かれるのはそんな声。年齢を重ね、今までのスキンケアでは思ったような効果が出ない、肌が揺らぐ、エイジングが進む……そんな今こそ、スキンケアの見直しどきです。大人肌にふさわしい、これまでの固定観念をくつがえすスキンケアの常識を、一緒に更新しませんか?
右:ミモレのブロガーとしても大人気の山根さん。中:美容エディターの大塚さんは、雑誌や書籍など活躍中。左:美容インフルエンサーの奥村さんは常に攻めのスキンケアを探求。3人とも40代となり、大人肌のスキンケアについて話がつきません。
ミモレのブロガーとして人気の山根亜希子さんと奥村真理子さん。お二人も40代になり、年々肌悩みが増えてスキンケアを模索中だとか。そこで、長年美容皮膚科医や研究者への取材を重ねてきてスキンケアの知識が深い美容エディターの大塚真里さんに、40代のスキンケアについて指南してもらうことになりました。今回のテーマは「角質ケア」。くすみやごわつきが気になる大人肌のケアについて指南してもらいます。
やりすぎもやらないのもNGな角質ケア
山根さんと奥村さん、お二人とも40代になって普段から角質ケアを取り入れているのでしょうか?
「私は最近、タカミの『タカミスキンピール』を使うようになりました。皮膚科を受診して肌悩みを相談してから角質ケアしたいなって思って。ちょうどインスタを見ているときに記事が流れてきて、あ、これ!って、取り寄せることにしました」と山根さん。
一方、奥村さんは、普段からアンテナが高い美容インフルエンサー。「私は積極的に角質ケアを取り入れています。エンビロンの『ヴァイブランスマスク』が最近のお気に入りです」。
「山根さんは初級者として、奥村さんはエキスパートとして、角質ケアをうまく取り入れていますね!角質はそもそも不要になった死んだ細胞です。年齢を重ねると肌はターンオーバーが遅くなり古い角質が溜まってしまうので、とくに40代を過ぎたら適度な角質ケアで新しい肌が生まれを促すことが大切なんです。
また、角質ケアをするとツルッとした肌になるだけではなく、あとに使うスキンケアの美容成分の浸透もよくなります。適度に取り入れれば、40代からの美肌づくりの要になってくれます」(大塚さん)。
ただ、注意したいのがそのやり方だとか。
「時々、角質ケアをする際に、肌をコットンや指などでゴシゴシこすってしまう人を見かけますがそれはやめましょう。こする刺激は炎症の原因になります。美容液ならやさしくなじませるように。拭き取り化粧水ならコットンが裏まで濡れるまでたっぷり含ませ、力を入れずに拭き取って」(大塚さん)。
大塚さんがその話をした瞬間、山根さんが驚いた表情に。
「まさに!私、角質ケアの美容液をつけてから、ざらつきが気になる小鼻をこすっていました。そのほうがよく取れるのかなって」(山根さん)。
「大人の肌にとってこするのは、百害あって一利なしです!優しくお手入れしてあげてください」(大塚さん)。
そして最近、角質ケアを始めたばかりの山根さんからは質問が。
「角質ケアで肌がツルッとして嬉しい反面、皮膚が薄い私にはちょっとだけヒリヒリして刺激が強いのかなって……」。
「山根さんのヒリヒリした感じはこすってしまったことにあるのかも。就寝前に角質ケアの美容液をつけたら、翌朝、洗顔料で優しく落としてみてくださいね。
角質ケアをむやみにこわがって避ける方も多いのですが、それはとてももったいないこと。酸の入った角質ケアコスメや高濃度のビタミンC美容液などは、肌に浸透するときに少しピリッと刺激を感じることがあります。特に敏感肌ではなく、しばらくしておさまるなら、つけてすぐの刺激は問題ないと、皮膚科医に言われたことがあります。心配な方はマイルドな物から始めてみてください」(大塚さん)。
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