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「夏こそ厚塗りが正解!」正しい日焼け止めの塗り方&最新アイテム

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2.焼かないための日焼け止めの塗り方3ステップ

下地、ファンデーションの2ステップだった山根さんも、興味津々。

40代以上はUVケアの製品はたっぷり使うことを心がけて、という大塚さん。塗るコツはあるのでしょうか。
「一度に塗れる量には限りがあるので、手の甲などにいったん出して、少しずつ指でなじませるといいですよ。フェイスラインや首はつい塗り忘れがちですが、服から出ている部分にはできる限り塗るようにしてください。
一度塗った日焼け止めが肌になじんだら、もう一度同じ量をとって重ねづけ。この二度塗りで、より崩れにくくなります」(大塚さん)。

 


<UVケアの3ステップ>


大塚さんがおすすめするのは、UVケアの3ステップ。とにかく崩さないための塗り方ゆえ、毎日時間に追われ、こまめに日焼け止めを塗りなおす時間がない40代の女性にこそおすすめです。

大塚さんおすすめの製品でUVケアの3ステップを指南します。

① 色のついていない下地をたっぷり塗る

左は山根さんが普段つけている下地の量で、右が大塚さんのおすすめ量。「山根さんの量は少なすぎますね。直径1cm程度の量を何回かに分けて重ねづけしましょう」(大塚さん)
「透明な日焼け止めでしっかりと肌を守りましょう。普段色付きのUV下地だけで済ませている方も、先に日焼け止めを首までしっかり塗っておくと安心です」(大塚さん)

② カバー力の高いファンデーションを重ねる

 

「ファンデーションは夏こそカバー力が高いものがおすすめです。リキッドやクリームタイプ、またパウダリーでも均一につけるように気をつけましょう。汗で崩れるから、厚塗りを避けたいから、とファンデーションを塗らないのは、紫外線から肌を守る上ではおすすめできません。40代以上には、まずは紫外線から肌を守ることを第一に考えて。ハイカバーでも自然に仕上がるファンデーションはたくさんありますよ」(大塚さん)

③ UVパウダーで崩れを防ぐ、直しもパウダーで

 

「UVパウダーは私もずっと使っていておすすめです。日中、メイクがくずれたかな……でも直す時間がない、というときも、これをサッと重ねるだけで安心です。最近のUVパウダーは進化していて粉っぽさがなく、ナチュラル。午後に1〜2回は使うようにすると、一日中、UVケアの効果が持続します」(大塚さん)



3.崩さない!おすすめの3種のUVアイテム


薄づきやナチュラルメイクに心が惹かれがちですが、日焼けを考えると大人の肌にそれはNG。まずは肌を守ること、その上での仕上がりを重視しましょう。下地とファンデーション、そして崩れ防止にもなるパウダーの3つを重ねることで、肌の老化を防ぐことができます。


① UV下地

UV下地には、紫外線をきっちりとガードしてくれる土台づくりと心得て、できるだけSPFやPAの数値の高いものを選ぶのがポイント。色がついていない透明タイプなら、首までしっかり塗ることができます。

 

右:水ツヤ膜を肌の上に形成し、ツヤのある透明感のある仕上がりにする日焼け止め美容液。ルナソル グロウイングデイクリームUV SPF40・PA+++ 40g ¥4500/カネボウ化粧品
中:紫外線吸収剤不使用なのに高い紫外線カット効果の日焼け止めミルク。肌に優しいだけではなく、白浮きしない仕上がり感も嬉しい。&be UVミルク SPF50・PA++++ 116g ¥2800/Clue
左:日焼け止めでありながら、肌が改善されるUVバーム。紫外線吸収剤フリー、ブルーライト99%カット、近赤外線96%カットという圧倒的なUVカット力を誇る。TSUDA SETSUKO UVカラーバーム(ベージュオークル)SPF50+・PA++++ 18g ¥5600/ドクター津田コスメラボ

② 崩れないファンデーション

ファンデーションは、リキッドやクリーム、パウダリーなどの形状は好みでOK。ポイントは、カバー力が高くくずれにくい製品を選ぶこと。肌をファンデーションのカバー粒子で覆うことで、紫外線から守ることができるからです。カバー力が高くても自然に仕上がるものをご紹介します。

 

右:24時間美しい仕上がりが続くリキッドファンデーション。しっかり密着するのに軽くて重さを感じさせない仕上がり。タンイドル ウルトラ ウェア リキッド SPF38・PA+++ ¥6000/ランコム
左:クリーミィなパウダーが肌とシンクロし、なめらかな仕上がりに。汗や皮脂などによる崩れを防ぎ、自然な仕上がりに。シンクロスキン セルフリフレッシング カスタムフィニッシュ パウダーファンデーションSPF35・PA++++ ¥6400(セット価格)/SHISEIDO

③ 崩さないパウダー

仕上げや化粧直しでおすすめしたいのが紫外線散乱剤が配合されたUVパウダーです。ファンデーションのくずれを防ぎ、紫外線防止効果も高めてくれます。携帯できるコンパクトタイプが便利です。

 

右:ふんわり軽いつけ心地でしっとりなめらかに密着し、汗や皮脂の崩れを防ぐUVパウダー。石けんで落とせる100%天然由来の成分も魅力。ナチュラグラッセ UVパウダー コンパクト SPF50+・PA++++  ¥4000(限定品)/ネイチャーズウェイ
左:紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方。3種類のミネラルをブレンドすることで高いSPF値が実現。肌をサラサラに保ち、自然なカバー力を発揮。ミネラルUVベール SPF45・PA+++  ¥3500(限定品)/エトヴォス 

 

 

「日焼け止めだけ塗って、紫外線から守られているって実感できたときはほとんどなくて。大塚さんのUVケアの3ステップは納得です!」(奥村さん)、「今まで深く考えずに日焼け止めを塗っていましたが、今日から意識を持ってやってみます」(山根さん)

「日焼け止めを塗っているつもりでも、服を脱ぎ着している間にこすれて落ちていたり、無意識に顔を触って崩れていることも多いんですよね。UVケアはやりすぎ、って思うくらいでちょうどいいんですよ」(大塚さん)。
今回紹介したUVケアの3ステップ、ぜひ試してみてくださいね!
 

【お問い合わせ先】
カネボウ化粧品 tel. 0120–518-520
Clue (&be)  tel. 03-5643-3551
ドクター津田コスメラボ tel. 0120-555-233
ランコム tel. 03-6911-8151
SHISEIDO  tel. 0120–587-289
ネイチャーズウェイ tel. 0120-060802
エトヴォス tel. 0120-0477-80

撮影/横山翔平
取材・文/國見香
構成/片岡千晶(編集部)

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