スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

編集者という仕事柄、常に締め切りを意識すること、25年♡ 美容院に行っても、「何時に出られますか?」と聞いてしまう。朝起きた瞬間から、これとこれを終わらせて、少しずつ早めに終われればヨガに行かれるな。毎日そんな具合。

 

仕事をご一緒する方、会社のスタッフは、みんなこのスピード感に慣れてくれていますが。家族や友達、あ、もちろん仕事仲間もきっと。みんなたまったもんじゃない。だろうな(笑)。ブワッと強風が吹いたと思ったら、次の瞬間ははるか彼方。声をかける暇もなかった、という感じだと思います。

でもこうしないと、何にも終わらない。仕事、3人の子供たちの学校や習い事のオペレーション。自分の時間だって確保しなきゃいけないし。5分たりとも、フッと緩むことを許していませんでした、自分に。

昨日、ある雑誌の仕事で神保町にある出版社へ。なんか素敵な通りがあったので写真を撮ってもらったら。光の入り具合や太陽の位置なのでしょうか、まるで瞳のような光の輪にすっぽり入れて頂きました。

わあっと気持ちがほぐれ、明るくなり♡ この後取材を受けるために自宅に戻り、原稿を3本書き、家族にご飯も作って、次の日の早朝ロケのために早く寝なきゃ、とワラワラしていた頭が一瞬クリアに。

今日は今日だけ。
同じ日は2度と来ないし、未来を力づくで引き寄せて生きなくても良いのかもしれないし、たまには、ケセラセラで。なんて思えた不思議。

明日のことを心配する前に、今日のこの日の、冬らしい青空や、ロケ前の朝ごはんの美味しさや。会う人とのウキウキする会話を楽しもう。そんなふうに思えた瞬間でした。

大草 直子

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