子どもにもそれぞれ個性がある。そうは分かっていても、子どもが自分とあまりに違う行動をとっていると、ついつい心配になってしまうのが親というものです。子どもの将来を心配するお悩みに、心理学者の齊藤先生が答えてくれました。

 

opanminidaさんからの質問

Q. 愛想がなく素っ気ない娘。この先、孤立しないか不安です。


現在、小2の娘がいますが、とにかく愛想がなく、友だちに対してもかなり素っ気ない態度です。本人にすればそれが普通のようですが、あまりに塩対応だと、いずれ友だちが離れていくのでは? 人間関係に行き詰まるのでは? と心配です。高学年になるにつれ友だちとの関わりは複雑になるし、将来クラスで孤立するのではないかと不安ですが、このままやり過ごしてよいものでしょうか?(46歳)

A. 子供にも個性があり、それぞれの友達の作り方があります。


うーん、これはさすがにお母さんが心配し過ぎではないかと思います。

おそらく気遣いができるopanminidaさんは、“娘を心配する”という気遣いをされているのではないかと思います。それがopanminidaさんの性質なのでしょう。でもこの件に関しては、そこまで心配しなくても大丈夫。お母さんがモヤモヤしているだけで、子供さんは自分のペースで上手くやっていると思いますよ。

 

子供にはそれぞれの個性があり、それぞれの友達の作り方があります。そして、どの友達関係にもそれぞれの居心地の良さがあります。娘さんの態度が素っ気ないと感じるのは、あくまでお母さんであるopanminidaさんから見ての印象です。おそらくopanminidaさんは、とても気遣いがあり、友人にも細やかな気配りをされる方なのだと思います。そういうopanminidaさんには、そういう友達付き合いが生まれます。ですが、気遣いなどしてもらいたくなく、素っ気ない関係のほうが心地良いと感じる人もいるものです。心配しすぎて余計な口出しをすると、逆に娘さんと友達の関係が上手くいかなくなる可能性もあると思います。ですからこのまま黙って見守ってあげるのが良いでしょう。

何より、母親が「愛想よくしなさい」と言っても、簡単に治るものではありません。人にはそれぞれの性質というものがありますから。娘さんが困って何か相談に来たら、そのとき親身になって相談に乗ってあげてください。

PROFILE
  • 齊藤勇心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上。『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『イラストレート人間関係の心理学』(誠信書房)、『相槌のコツ』(文響社)など近著も多数。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子

 

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