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ご結婚前から皇后になられても変わらない「輝く雅子さまスタイル」3つの特徴

令和の時代となり、雅子さまが皇后になられてからもうじき1年がたとうとしています。この間、雅子さまはさまざまなお姿を私たちに見せてくださいました。優雅な晩餐会でのドレス、颯爽としたご公務のスーツ……、ご婚約の頃から変わることのない着こなしは、まさに「雅子さまスタイル」。そのファッションも注目を集めています。
テレビなどでの雅子さまファッションの解説で知られる皇室ファッション評論家の石原裕子さんに、雅子さまの装いの魅力を伺います。

 

結婚の儀の10日ほど前に撮影されたツーショット。ご結婚前の寿ぎの気持ちを、胸元のドレープがエレガントな、フューシャピンクのワンピースで表現されているよう。パールのアクセサリー、そして靴はリボンのついた黒いパンプスを選ばれたところに雅子さまらしさが。リップの色も同じピンクで合わせられています。1993年6月、東宮仮御所にて。写真/宮内庁提供


品格と知性あふれる雅子さまファッションの変遷>>
 

 

太陽のように華やかで、スケール感のある雅子さま


華やかな美しさを持つ雅子さまの魅力を、石原さんはこう例えます。
「雅子さまは目鼻立ちがはっきりしていて、存在感がありますね。例えば著名なソプラノ歌手であるマリア・カラスのような、大きなスケール感があるのです。
若いころからご自分が美しいことに気づいていたとは思いますが、お父さまのように外交官としての道を選ばれました。

 

1993年1月、ご自宅にて。写真/宮内庁提供

はっきりした色合いのものを身につけ、またそれがとってもお似合いになる。雅子さまがおいでになるところは、まるで後ろから光がさすようにパッと華やぐのです。雅子さまは、ご両親が『太陽のように』育てた方だと思います」

 

通われていた美容院へは、真っ赤なコートで。セリーヌのショルダーバッグを肩にかけられています。艶やかな髪は当時“プリンセス・ボブ”と話題になりました。1993年1月、東京・西麻布「ヒロイン」にて。写真/池田えいじ


外交官の家庭で育ったからこその高級ブランドの着こなし


「また、外国の赴任地で、お母さまが外交官夫人として装うのをご覧になりながら育ったために、いつの間にか海外でも通用するおしゃれが身に着いたのでしょう。ブランドの服や小物も、とても自然に着こなされています。例えば、ヘルノの55万円のコート、エルメスのスカーフ、パロマ・ピカソのトートバッグはご婚約当時、話題になり流行しましたね」


●55万円の真っ白なカシミヤコート

 

皇室会議に提出する写真撮影のため、ホテルに到着した雅子さん。1993年1月8日、東京・帝国ホテルにて。写真/池田えいじ

婚約内定後、初めて国民の前にお姿を見せた時に着ていたのは、イタリアのブランド・ヘルノのカシミヤ100%の真っ白なコート。当時55万円と報道されました。今はダウンコートで知られるヘルノですが、そのころは知る人ぞ知るブランドです。

「カシミヤをたっぷり使った全円フレアの豊かなドレープが美しく、優雅なボリュームあるコートを着こなす姿に、圧倒されました。このコートはあっという間に売り切れたといいます。君島一郎のピンクのツイードのセットアップを合わせて愛らしくまとめています」


●A4書類が入るパロマ・ピカソのバッグ

 

ご婚約時代、ご自宅の前で。シンプルなスーツに大きなショルダーバッグを合わせた、キャリアウーマンらしい装いです。写真/菊地弘一

ご婚約の頃に愛用されていた、ショルダーベルトの金具が特徴のパロマ・ピカソのトートバッグ。「金具の”X“はラブを意味するアルファベットで、当時”ラブラブ“と流行しました」


●エレガントなエルメスのスカーフ

 

コートも花柄のスカーフを首元に結んで華やかに。バッグはコートと同じキャメル、靴はネイビーで軽やかな印象です。ご婚約後はちょうど冬だったこともあり、コートの着こなしも話題に。このベージュのコートはヨビスのもので13万円だそう。1993年1月31日、東宮仮御所へ向かう雅子さん。小和田邸にて。写真/上本正春

襟元にエルメスのスカーフを巻き、蝶結びやボウ結びなど、結び方を工夫することで変化をつけています。スカーフの巻き方解説の特集が、当時、雑誌でも多く取り上げられました。


外交官らしいTPOに合った装い、そして自然な振る舞い


「そして外務省にお勤めだったころには、きっとご本人は意識しなくても、周りの人を振り向かせる魅力があったことでしょう。
外務省に勤務している女性は、昼間はタイトスカートのスーツを着て、ブリーフケースを持って仕事をしています。しかし夜になるとパーティなどに出かけるために、スカーフを巻いてドレッシーに装うなどの工夫をされるようですね。
そういった昼夜のTPOに合わせて着こなしを変えること、社交の場での装いや立ち振る舞いが、ご結婚前から身についていらっしゃいました」

 

退職のご挨拶のため、外務省を訪れた雅子さま。キャリアウーマンらしいネイビーのセットアップに、雅子さまのトレードマークともいえるスカーフを合わせられて柔らかな雰囲気に。ボタンのデザイン、胸元の異素材のポケットなど、シンプルながらもデザインに個性が。1993年2月、霞が関にて。写真/JMPA


質実剛健……一つのものを長く愛用されて


一方で雅子さまは、お洋服から小物、アクセサリーまで、上手な着回しをされることでも知られています。しかも、それと気づかないほどさりげなく着こなされているのです。
「おしゃれのルールをよくご存じの方ですね。若いころからいつもゴールドのイヤリングをつけていらっしゃいました。ゴールドは1つあればいろいろな服に合わせやすいのです」

 

ご成婚直前の雅子さん。この頃からゴールドのイヤリングを身につけていらっしゃいます。ご成婚後は、パール×ゴールドのコンビネーションをご愛用です。1993年6月3日、小和田邸前にて。写真/ロイター・アフロ

また、1つのものを大切に長く使われています。例えば、靴。それ以上履けないほど傷む前にきちんと修理をされて、長く履いていらっしゃるそうです。お母さまからそのような教育をされて育ったのでしょう。
スーツやドレスも例外ではありません。なかには6回以上着ていらっしゃるものもあります。

 

2005年1月2日、新年の一般参賀に濃紺のシックなドレスでお出ましに。ハイネックになった襟部分、袖口にビジューが施されています。10年ほど愛用されているドレスです。写真/ロイター・アフロ

「服装に関してはまさに質実剛健。小物使いで印象を変えたりしながら、大切にお召しになっています」

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