せっかくテレワークをしているわけですから、出社時とまったく同じようにスーツを着るというのはあまり合理的ではありません(会社によってはテレワークでもスーツ着用を命じているようですが)。一方で、あまりにもラフな格好というのも、業種にもよりますが、少し考えものです。
結局は、本人の服装のセンスが問われることになるわけですが、ある程度、仕事にマッチしつつも、多少はカジュアルなリモートーワークならではの服装というものを模索する必要がありそうです。
仕事の進め方にも工夫が必要となります。なぜならリモートワークになると、同僚や上司とのコミュニケーション能力が強く問われることになるからです。
オフィスで顔を合わせている状態であれば、お互いに何となく進捗状況を把握することができましたが、リモートの場合、それは不可能です。そうなると、上司や同僚に対して、適切なタイミングで状況を報告したり、必要な情報をシェアするといった工夫が必要となってくるでしょう。
オフィスでの仕事の場合、気配りができない人でも何とかなっていましたが、リモートワークでは、こうしたコミュ力の違いが歴然となります。
上司のマネジメント力も強く問われることになるでしょう。「ねえ、あれまだ」といった曖昧な質問や指示を繰り返しているような上司の場合、リモートワークではまったく歯が立ちません。一部ではリモートワークに対する強い拒否感があるようですが、もしかすると、リモートに移行するとこうした能力差が顕著になってしまうことを、無意識的に恐れているのかもしれません。
リモートでうまく業務をこなすには、誰に対して、どの仕事を割り振り、どこまでの責任範囲で遂行するのかという基本をハッキリさせる必要があります。「何となく」「あうんの呼吸」といったやり方に終始していた職場の場合、リモートではうまく仕事を進められないかもしれません。
どうしてもリモートでは処理できない業務も出てくるはずですから、どこまで柔軟に処理してよいのか、個人の判断力も求められるでしょう。
今後、リモートがさらに普及するということになると、嫌だと言っても始まりません。
今回の感染拡大は、自身の仕事の進め方について見直しを行うにはよいきっかけとなります。ここで、リモートワークのノウハウをしっかり身につけることができれば、これからの時代においては強力な武器となるはずです。
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