みなさん、こんにちは。

前回に続き、コンサートでのMCのお話。

歌の時のかっこよさとは打って変わって、MCでは天然キャラ爆発のきーさま。話す姿はテレビで何度か見た事があったし、ふんわりした柔らかい話し方は知っていたけれど、生トークでの自由さはそんなものではなかった。

専属司会・西寄ひがしさんが話題を振っているのに「はい」とだけ答えて「今、話聞いてました?」と言われたり、何かを思いついて急に話し始めたはいいけれど、モノの名前が出てこず「アレ」「なんだっけ、アレ…」と考え込んだり……。デビュー20周年とは思えない”こなれてなさ”に、ウソでしょ?! とツッコミを入れたくなってしまいました(笑)。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

西寄ひがし(@nishiyorihigashi)がシェアした投稿 -

この2ショットと漫才MC、次に見られる日が待ち遠しい!

でも、これがいいんですよね。お客さんに質問するにも、すぐ横にいる人に話しかけるような感じで話してくれるからステージと観客席の距離を全く感じないし、一方的に話を聞いているのではなく、私たちも一緒に話している気分にさせてくれる。何より、あれはやろうと思ってできることではない!(笑) 何をしても人を楽しませてしまう人なんだなあと思いました。

 

なかでも一番心に残っているのが、コンサート終盤のMC。

「私が今こうしていられるのは、全部みなさんのおかげなんです。本当にそうなんですよ? ありがとうございます。だからもうこれからの20年はね、このご恩をみなさんに返していくことだけ考えていこうと思ってるんです。これからは、お仕事何されてるんですか?って聞かれたら、『人を励ます仕事です』って言おうって」

とくに気負った感じもなくさらっと出てきたこの一言に、私は心底びっくりしてしまって。

『限界突破×サバイバー』での、”演歌歌手・氷川きよし”のイメージを覆す姿に圧倒され、そこからきーさまに興味を持った私。何となく「これからは自分のやりたいことをとことん突き詰めたい」みたいな言葉が出てくるんじゃないかと、勝手に想像していたんですね。それに、もしそう言ったとしても、昔からのファンの皆さんはちゃんと受け入れてくれるはず。はじめてコンサートに行った私がそう確信するくらい、きーさまとファンの皆さんの絆は、見ているだけでもびしびし伝わってきました。

けれど出てきたのは、それとはある意味で真逆の言葉。20周年を迎えてなお、迎えたからこそ、これからもファンのために歌っていくという……。そして「人を励ます仕事」。これはきーさまにしか言えない一言ですよね。

歌手・氷川きよしとしての矜持を見せつけられた気がしたし、芸の道で生きる人の凄みを感じました。そしてこれは私の想像ですが、ファンの皆さんはきっと、きーさまのこういう人柄を信じているんだろうな、と。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

氷川きよし / HIKAWA KIYOSHI(@hikawa_kiyoshi_official)がシェアした投稿 -

初のポップス・アルバム発売の報にも、これまでとは違う感慨を覚えました。きーさま…(泣)

別に特別扱いがしたいわけではないんです。けれど、コンサートで見たきーさまとファンの皆さんとの絆にはやはり特別なものを感じましたし、その強さを思うたび、胸が熱くなるのでした。

それでは、また!

前回記事「【氷川きよし】コンサート専属司会20周年?西寄ひがしさんが気になりすぎる!」はこちら>>