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雅子さまスタイルを完成させる定番4アイテム「パール、スカーフ、靴そして帽子」

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令和の時代となり、雅子さまが皇后になられてからもうじき1年が経とうとしています。
この1年間、雅子さまはさまざまなお姿を私たちに見せてくださいました。優雅な晩餐会でのドレス、颯爽としたご公務のスーツ……ご婚約の頃から変わることのない着こなしは、まさに「雅子さまスタイル」。そのファッションも注目を集めています。
テレビなどを通じて、「雅子さまファッション」の解説で知られる皇室ファッション評論家の石原裕子さんに、雅子さまの装いの魅力を伺いました。

 

ネックレス、ブローチ、イヤリングとすべて大粒のパール。リボンの帽子を含め、すべて雅子さまのお好きなアイテムです。写真/JMPA・朝日新聞社


品格と知性あふれる雅子さまファッションの変遷>>
 

 

お気に入りの服の印象を上手に変える「小物使い」


雅子さまがお好きな小物アイテムは、スカーフ、パールのアクセサリー、帽子、バイカラーの靴の4点。
シンプルな洋服を、小物合わせでご公務に合ったロイヤルスタイルに進化させるのが雅子さまお得意のテクニック。
着回しをされるときも、ときにはフェミニンだったり、マニッシュだったり、小物を変えるだけで違った印象になさっています。
今回は、そんな雅子さまの小物使いを見ていきましょう。


① スカーフ


シンプルなシルエットの洋服でも、襟元にスカーフを添えるだけで、顔周りがぐっと明るく華やかに。結び方にもセンスが表れます。「雅子さまをお手本にしたいと、ご婚約時代はスカーフがブームになりました。今もスカーフを上手に取り入れたスタイルが見られますね」。スカーフが1枚あるとファッションの幅が広がります。

<二重巻きをブローチで留める>
ストールタイプの細長いスカーフを使った巻き方です。正面を少し横にずらすと軽やかでおしゃれな印象に。

 

退職のご挨拶のため、外務省を訪れた雅子さま。キャリアウーマンらしいネイビーのセットアップに、雅子さまのトレードマークともいえるスカーフを合わせられて柔らかな雰囲気に。1993年2月、霞が関にて。写真/JMPA

<リボン結び>
雅子さまの定番が、フェミニンなリボン結び。四角形の角と反対の角を中央で合わせるように折り、それぞれを半分に折ってネクタイのようにしてからリボン型に結びます。

 

お膝に愛子さまを抱っこされて。「普段、私、よく首にスカーフを巻いているんですけれども、このスカーフに大変興味を持ちまして、そのスカーフをつかんで左右に振ったりいろいろ引っ張ったりして、それをほどいて取ってしまうこともございます」と、記者会見で微笑ましいエピソードも語られています。写真/宮内庁提供

 

スカーフの黒の縁取りがキャメルのジャケットと相性がよく、トラッドスタイルをより引き立てています。キラリと輝くゴールドのブローチがアクセント。写真/宮内庁提供

<フロントタイ>
リボン結びの折り畳み方で巻くだけの、シンプルなスタイル。マニッシュ&知的なイメージで、どんなジャケットにも合わせやすいスタイルです。

 

パキッとした辛口の白いパンツスーツも襟元にカラフルなスカーフを巻くことでエレガントに。育児中でも変わらない、スタイリッシュな雅子さまの装いです。2002年10月15日、東京・銀座の教文館にて。写真/読売新聞/アフロ


② パールのアクセサリー


パールは日本で生まれた誇るべきジュエリーで、日本のロイヤルファッションの象徴でもあります。お顔立ちの華やかな雅子さまは、大粒のものやゴールドとのコンビネーションがお好き。華やかなお顔立ちだからこそ、パールの存在感にも負けないのです。

 

コーディネートされたネックレスとイヤリングで、ロイヤルらしい華やかさが。写真/JMPA・講談社

「雅子さまは大きなパールとパールの間をゴールドでつないだ、ステーションタイプのネックレスがお好きですね。ゴールドが入ることで華やかに、そして洋服にも合わせやすくいろいろなシーンでお付けになっています」

 

光沢が美しい黒のサテンドレスにフューシャローズの華やかで格調高いジャケットを。三連パールのチョーカーを合わせられ、シックで華やかなコーディネート。1998年6月5日、神奈川県横浜市・横浜みなとみらいホールにて。写真/毎日新聞社/アフロ

 

ご結婚を祝う宮中饗宴の儀では、芦田淳デザインのロイヤルブルーのイブニングドレスにパールのチョーカーを合わせられ、皇太子妃にふさわしい品格を。1993年6月15日、皇居・宮殿の豊明殿にて。写真/毎日新聞社/アフロ

 

三連パールのチョーカーの中心には、ドレスと同じ色石アクアマリンがリボンのようなデザインでロマンチックに。アクアマリンは単独でブローチとしてお使いになることも。2008年1月2日、写真/ロイター/アフロ

ドレスや華やかなお召し物にはチョーカータイプのものを合わせられることが多いようです。インパクトのある色にも負けない存在感で、相性もぴったりです。

 

白のテーラードスーツにネイビーのトップス、シンプルで清楚なバイカラーファッションは繰り返しお召しの定番です。2012年5月16日、東京・羽田国際空港にて。写真/ロイター/アフロ

 

学習院幼稚園の入園式にはショールカラー、丸いヘム、袖口とダブル重ねがポイントの格調高い白のスーツで。シングルのパールのチョーカー、一粒パールのイヤリングが美しさを際立てています。2006年4月11日、東京・目白の学習院幼稚園にて。写真/JMPA・小学館

愛子さまの学校行事などシーンやお召し物に合わせて、すっきりした1連パールを選ばれることも。

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