【雅子さま】ベーシックをロイヤルファッションに変える7つのポイント
令和の時代となり、雅子さまが皇后になられてからもうじき1年が経とうとしています。
この1年間、雅子さまはさまざまなお姿を私たちに見せてくださいました。優雅な晩餐会でのドレス、颯爽としたご公務のスーツ……ご婚約の頃から変わることのない着こなしは、まさに「雅子さまスタイル」。そのファッションも注目を集めています。
テレビなどを通じて、「雅子さまファッション」の解説で知られる皇室ファッション評論家の石原裕子さんに、雅子さまの装いの魅力を伺いました。
鮮やかなブルーが印象的なセットアップは胸元のドレープがエレガントです。靴、バッグ、手袋、帽子、すべての小物をパキッとクリーンな白で統一され、ハッとするほど美しいコーディネートに。写真/JMPA・主婦と生活社
細部の装飾に光るノーブルなファッションセンス
とてもシンプルに見える雅子さまのファッション。
実は、細かなところにさまざまな装飾が施されているのをご存知でしょうか?
どのあしらいも上品さや優雅さを演出し、雅子さまらしいスタイルに昇華させる役割が。
今回は雅子さまのお気に入りの装飾にスポットを当て、ご紹介しましょう。
① キラキラと輝くビジュー
雅子さまのドレスによくあしらわれているのは、スパンコールやビーズなどの輝くビジュー。華やかさはもちろん、上半身が注目されるご公務などでは、きらめきでお顔周りを引き立てる効果もあります。
皇太子ご夫妻の結婚を祝う2回目の宮中饗宴の儀でお召しになった、芦田淳デザインのロイヤルブルーのイブニングドレス。写真/毎日新聞社/アフロ
「1993年、ご結婚を祝う『宮中饗宴の儀』での装いです。ブルーのドレスの前身ごろにはスパンコールやビーズがちりばめられていて、とっても華やか。パールのネックレスと手袋の白が、清楚さを感じさせてくれますね」
オランダのアレクサンダー国王夫妻を招いた宮中晩餐会に、雅子さまもご出席に。胸元にビジューがちりばめられたクリーム色のシンプルなドレスをお選びになられています。2014年10月29日、皇居・宮殿にて。写真/Abaca/アフロ
濃紺のヴェルベットのローブモンタントは、ハイネックと袖口に施された小さなビーズがまるで夜空の星のよう。7回以上もお召しになっているお気に入りのドレスです。2005年1月2日、皇居にて。写真/ロイター・アフロ
② 装飾的な金ボタンでアクセントを
テーラードのキリッとしたシンプルなスーツに、金ボタンでアクセントをつけるのも一つの特徴。スーツの金ボタンをまるでアクセサリーのように見せてしまうのも雅子さまスタイルです。
金ボタンがアクセントになった赤いツーピースで。定番のパールのアクセサリー、黒の小物、胸元には金ボタンとコーディネートされたブローチを合わせられています。淡いグレーのストッキングもツーピースとパンプスのつなぎ役に。1994年12月、迎賓館にて。写真/JMPA・講談社
③ 上品な織柄の入った生地
織柄の入った生地のドレスやテーラードスーツも、雅子さまの定番です。シンプルなシルエットでも生地にニュアンスをつけることで、品よく華やかさを演出することができます。
金の紋様が施された赤のドレスで、ご歓談に臨む雅子さま。中東を意識されてか、ゴージャスで華やかな印象ながら、ロングスリーブ、そしてすっきりしたロング丈のシルエットで露出を控えていらっしゃいます。1994年11月、カタールのハマド宮殿写真にて。写真/JMPA・主婦と生活社
「中東にご訪問された際のドレスは生地に金糸が織り込んであって、エレガントで華やかでした。深紅というインパクトの強いドレスですが、ネックレスとイヤリングのパールで、雅子さまらしく着こなされています。
アクセサリーも、雅子さまはパールと金のコンビでお使いになることが多いですね」
目にも鮮やかなピンクのツーピースを主役に、インナーと小物はすっきりと白を選ばれて。1994年11月、中東4カ国歴訪でオマーンをご訪問。写真/JMPA
「これも中東にいらした際のスーツです。ピンクの光沢のある生地は織柄が美しく、スーツのあわせはボタンの代わりにコサージュを。袖口にも同じ花があしらわれています。まさにプリンセスにふさわしいスーツ。オリエンタルな印象もあり、とても美しいですね」
④ シャープな印象のバイカラー
雅子さまがよくお召しになっているのが、バイカラー。白と紺、グレーと白、黄色と黒など、色の組み合わせも様々。遠くから見てもアクセントになるよう、大胆な切替えで、シャープな印象を与えていらっしゃいます。
全国赤十字大会出席のため、会場に到着された雅子さま。皇后になられてから、初の単独でのご公務でした。2019年5月22日、東京都渋谷区・明治神宮会館にて。写真/毎日新聞社/アフロ
「全国赤十字大会にご出席された際にお召しになった、白と紺のバイカラーのスーツ。昔、看護師が白と紺の制服を着ていたということで選ばれたのでしょう。以前は同じスーツでも紺のスカートを合わせるなど、着回しもされています」
黒のパイピングとイエローのコントラストが印象的なバイカラーのセットアップを主役に。小物は黒ですっきりと。1994年11月、中東4カ国歴訪。写真/JMPA・講談社
裾を大きく丸くカットしたスケール感のあるコートジャケットを主役にした、モードなコーディネート。モノトーンのシャープなスタイルが、雅子さまによくお似合いです。1995年1月、第二次中東諸国歴訪でヨルダン・アンマン空港にご到着後、歓迎式典にご出席。写真/JMPA・小学館
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