爆発的に増えたおうち時間で「片づけ」を始める人が多い今、整理収納アドバイザーとして活躍する米田まりなさんの著書『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』に驚きの視点が!
中でも深く共感したのが、「モノを愛する人」への優しい目線。捨てられない、片づけられないという点だけみるとずぼら扱いされがちですが、米田さんは「モノへの愛着が深いからこそ、なかなか片づけられないのでは?」と投げかけます。
「片づける=捨てる」だと考えていた人にとっては目からウロコの提案が詰まった本書の一部を、特別に抜粋してお届けします。
あなたは、片づけが好きですか?
あなたは、モノを捨てるのが得意ですか?
昨今、さまざまな片づけの方法がブームになっていることもあり、テレビや雑誌、本などで、あらゆるタイプの片づけ方を試すことができます。これまで何冊か、片づけに関する本を読んだことのある人も多いでしょう。
それらにおいて、王道とされるのが「捨てる片づけ術」です。この「捨てる片づけ術」は、次の2つを前提としています。
●自分の所有すべきモノの適正量は、家に収まる量である
●自分にとってほんとうに必要なモノ以外は、手放すべきである
でも、ほんとうにそうでしょうか?
はじめまして。「捨てない整理収納アドバイザー」の米田まりなです。
現在私は、「所有のデータ化」をミッションとし、物欲刺激SNS「Sumally」と収納サービス「サマリーポケット」を手がける株式会社サマリーにおいて、所有欲と住まいについてのリサーチと、データ分析に携わっています。と同時に、片づけに悩む方々をお手伝いする整理収納アドバイザーとしても活動しています。
日夜、モノと暮らしについての分析データと、片づけのリアルな悩みに向き合っていく中で強く感じたのが、所有欲には大きな個人差があるということです。
所有欲が強い方に共通するのが、「自分だけの、ユニークな人生を歩みたい」という意思を持ち、モノを人生を彩る仲間としてとらえ、その出会いを楽しみ、愛しているということです。
実際、所有に関する独自の調査を行った結果、「クリエイティブな人ほど、モノを多く持っている傾向がある」ということがわかっています。著名な芸術家やアーティストの自宅写真を見ても、決してミニマリストではなく、モノに対する偏愛がうかがえます。
この記事を読んでくださっているあなたも、モノを愛する人なのではないでしょうか。
日々を丁寧に過ごし、自分らしい生活を楽しんでいることでしょう。きっとご自宅には、ちょっと笑えたり、ちょっと泣けたり、手に取るだけで幸せになるような宝物が、たくさんあるのではないでしょうか。
そう、モノへの愛は、自分らしいユニークな人生をつくる源泉です。どうか、あなたがこれまで集めてきたそれらのモノを、人生の仲間として、愛し抜いてほしい。
そう強く願っているのですが、モノへの愛には、大きな壁が立ちはだかっています。
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