「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金」を受け取るための条件
③小学校などが休校になる前に、業務委託契約などを締結していること
④小学校などの休校によって、子供の世話を行うために業務委託契約などで予定されていた日時に業務を行うことができなくなったこと

この③と④の条件を見て、この支援金をもらうのは難しいかもと思ってしまいました……。フリーランスや個人事業主はいろいろな形で仕事を請け負っていると思うのですが、私のような編集者の場合、書面で「業務委託契約」を結んでいることは少なく、仕事の依頼は電話やメール、口頭がほとんど……。しかも、撮影の場合は日にちが決まっていますが、原稿を書いたりするのは締め切りはあっても、絶対にこの日にこの場所でこれをやらなくてはいけないという証明ができない場合も多いんです。なんなら、我が家は子供がもう小学生なので、仕事の効率は落ちますが、子供の面倒を見ながら、合間で原稿を書いたりできることもあるし、日中は子供と過ごしていても、睡眠時間を削って仕事をすれば、委託された内容を締め切りに間に合わせることもできる。こんな状態なので、この2点においてはかなり証明が難しいのではと思ったんです。
 

 

業務委託契約は、書面ではなく口頭でもいいの?


では、上記③と④の条件に関しても、疑問点をひとつずつ調べて解決していきたいと思います。条件をクリアするのにハードルが高いと思う要素のひとつ、「業務委託契約」。
こちらは、書面を交わしていない口約束でもいいのでしょうか?
やはり基本的なルールでは書面が必要とのことですが、「メールのやりとりの写し」でもOKとのこと。口頭による契約の場合は、発注者と受託者の連名で、指定の書類「業務委託契約申立書」を作成して提出すれば申請できるそうです。


自宅で業務をおこなっている場合は、支援金受給の対象になるの?

 

編集者をしている私の場合は、撮影や打ち合わせで外に出ている時間も多いですが、自宅で原稿を書いていることもあります。このような場合は、対象になるのでしょうか。
厚生労働省のホームページにあるQ&Aコーナーにも自宅で業務をしている場合のことが掲載されていましたので転載して紹介します。

「業務に従事する場所として自宅が指定されていたら対象となる場合がある」とのこと。この点は、それぞれの契約内容や業務内容によって対象になるかどうかの判断が変わってきそうですね……。
厚生労働省のホームページに記載のあるQ&Aにいくつかのパターンが紹介されているので、よかったらチェックしてみてください。
私自身、業務委託契約を結んでいただいているお仕事もありますが、業務に従事する場所や時間については記載がないので、この辺り問い合わせてみようと思います。

それにしても、支援金を出してくださるのはとてもありがたいことですが、ひと口に「委託を受けて個人で仕事をしている人」といっても、働き方はそれぞれ。この支援金のことをかなりじっくり調べたけれど、果たして対象になるのかの判断を自分でするのはかなり大変だと思いました。
支給要領、申請書類の書き方などについての問い合わせ先はこちら。0120-60-3999(土日・祝日含む9時~21時)。土日祝日も夜まで対応してくれているとは、とっても親切!


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支援金の申請に必要な書類は5種類!

 

調べたり、問い合わせたりして、自分が申請できる対象者だと分かった場合、必要な申請書類はこちらの5種類になります。
申請書
②住民票(コピーではないもの)
③契約内容がわかる業務委託契約書又は電子メールのやりとりの写し等
④小学校等の臨時休業等が講じられた日や期間が分かる学校だより、小学校等のHPや電子メール等での通知の写し
⑤銀行通帳又はキャッシュカードの写し

実際の申請に必要な書類自体は、そこまで大変なものはないように思います。

申請書は郵送での提出となっていて、9月30日(消印有効)が締め切り。申請書の提出先は学校等休業助成金・支援金受付センターで、お住まいの場所によって提出先が分かれています。


フリーランスが最大100万円もらえる「持続化給付金」と併用して申請できるの?


新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、フリーランスを含む個人事業主や中小企業に対して 100万円もしくは200万円の給付をしてもらえる制度「持続化給付金」を申請していたとしても、こちらの給付金は問題なく申請できるそうです!

今回のコロナ問題で、フリーランスの私はかなり仕事がなくなり、来月以降どうなるかもわかりませんが、正しい知識を得ながら、前向きにいこうと思います。一緒にがんばりましょうね!
 

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※掲載の情報は4月25日現在の情報ですので、今後変更になる可能性があります。また、記事の内容は編集部調べです。

構成・文/高橋香奈子

 

前回記事「フリーランス・個人事業主はコロナで100万円給付を受けられるか調べてみた」はこちら>>

 
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