ごはんをつくり終えたことで
自分によし!って思います

モデルを軸に仕事のフィールドが広がりを見せ、忙しさにも拍車がかかる中、優先順位のトップにあるのが、子どもたちとの日常であることに変わりはない。
朝は5時起き。ごはんの支度をして、子どもたちを送り出す。週末は野球の試合があるのでお弁当づくりが欠かせない。夜にかかる仕事はなるべく入れず、夕食もお手製のごはんで食卓を囲む。で、子どもたちと一緒に10時頃には就寝。
「夜遊びはしないですね。もともとお酒も飲まないですし。何より今は、子どもたちとごはんを食べたいんです。料理をすることも発散になるので、全然苦ではないです。かえって出来合いのものを買って済ませたりすると、ちゃんと納得して1日が終われない。ごはんをつくり終えたことで、今日も1日ちゃんとできた、自分によし!みたいなところがあるのだと思います。お弁当も今は週末だけですが、中学にあがったらしばらくお弁当生活が始まります。きっとつらいときもあるだろうし、いつもいつも豪華とはいかないけれど、元気でいなきゃ、って自分に気合いが入る。未知の世界ですが、うん、やり遂げる自信はあります」

今は“おかあさん”と言われる
ことがいちばんうれしい

「母性みたいなものを感じたことは、昔はまったくなかったんですよね。でも、いざ母親
になってみると、自分でもかなり強いのかなとは思います。今は『おかあさん』と言われることが、いちばんうれしいです」
自他ともに認める「おっかちゃん」気質。とはいえ、振り返ってみれば、現在の心境に至るまでには葛藤もあったことに気づく。
「今 思えば40歳前後はまだ、どっぷり『おかあさん』という印象で括られることに抵抗があったかもしれません。33歳と36歳で出産しているので、すでにおか あさんの域だったわけですが。一方で『女は捨てたくない』、『女として見られたい』という意識も強かった。ファッションでいっても、華奢なヒールの靴を選 んだり、女らしいデコルテを見せたり、女性の武器になるようなアイテムを無意識のうちに混ぜていました。そう、30代後半から40歳くらいはいちばん女性 を意識していた時期のように思います」