スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が、今この時期だからこそ考えたい、おしゃれをすることの意味を綴ります。
(編集部注:この記事内の写真は全て本人の自宅で家族が撮影しています)
環境と真剣に向き合い、進化し続けるZARA。
クオリティと素材の変化に感動しました
「2050年までにファッション業界でゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)を達成する」という宣言を出した頃から、私の中でザラはある意味特別なブランドになりました。「見せかけの環境配慮をしているわけでもない」という言葉に、ファッションが果たす役割を真剣に考えている、という覚悟を見たのです。
デザインは最高にかわいい、店舗も含めたプレゼンテーションも上手。ただし、私の中では「縫製と素材は△」という評価でした。「このプライスだから良いか」という方程式は存在しないので。ビーチで2年着倒したとして――このプライスで減価償却したら、1日分の楽しみは、奮発して自分にトリートしたおいしいカプチーノ1杯と同じくらいの価値はあるのか、と考えてザラショッピングを楽しんでいました。
今回「買ったもの」は、すべてオンラインで。「縫製と素材を確認できないから」ザラをオンラインで買ったことはなかったのですが、初めて利用してその「お客様ファースト」なシステムにいたく感動しました。アプリまで入れちゃった。
そして、久しぶりに、この春からザラとの真剣なお付き合いを再開させて、そのクオリティ、そして何より素材が変わったことに更に感動。テーマ内で着ているピンクのワンピースは、オーガニックコットン100%を使用。だからこそ、この色出し、だからこそこの心地良さ♡ 洗濯機洗いもできるし!
自分の存在意義を格好良く掲げ、そして広い視野でファッションが人々にできることを考える――新しいブランドの在り方を見た気がして、今の時期にあえて「いつかお出かけできる日のアイテム」をピックアップしました!
「サステナブル」は重要。でもおしゃれの自由と責任の視点を忘れないで【大草直子】>>
ZARAコーディネート①
リゾートで着るならたっぷりとしたコットンワンピース
ワンピース/ZARA ピアス¥30000/ジョージ ジェンセン(ジョージ ジェンセン ジャパン) バッグ/マウジー サンダル/イザベル マラン バングル/ティファニー
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NAOKO'S コメント
胸下の切り替えからたっぷりとした広がるワンピース。一見ベアワンピースのように見えますが、細いショルダーストラップ付きで、後ろはクロスデザインになっています。いつもよりもフェミニンなものが着たい気分だからなのか、選んだのは普段はあまり手に取ることのないピンク。とはいえ、甘くなりすぎないように小物はシャープに。