スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
大学生の日南子は、既に夏休みまでのオンライン授業が決定し、粛々と自室で課題やレポートにいそしんでいます。誰に似たのかな、本当に勉強が好きな長女。私ではないから、元夫に似たのかもしれません(笑)。
中学3年生の長男、小学4年生の次女は明日から。学年によって曜日を分けての登校になるようです。この原稿を書いている横で、次女が私のスマホを使って、ズームでの「朝の会」に参加していますが、明日の連絡がたくさん! 「マヤちゃん、メモとって」と慌てて渡そうとしたら、「スクショしたから平気だよ」と制されました。すごいじゃん、9歳。なるほどね(笑)。
この3か月弱、お子様たち、自宅時間をどんなふうに過ごしていましたか? 我が家では、私が最初は規則正しい生活をさせなきゃ、と躍起になり。年齢が5歳ずつ違う子供たちを、とにかく同じ時間に起きて同じ時間に寝る――みたいなことにイライラしていましたが、3日でやめました(笑)。この状況は、きっと一生に何度くるものではないだろうし、こうしたシチュエーションで友達とコミュニケーションをとったり、完徹してゲームをしたりするのもないだろうし。何か月かかるかわからないけれど、学校は再開になるだろうから、「まあ、楽しめばよいよ」と。本音を言うと、先の見えないトンネルに入り込んだみたいで、母親の私もいっぱいいっぱいだった! とにかく、3食おいしくてパワフルなものを食べ、たくさん話をし。あまりお互いに干渉せずに(親子であっても)、自分時間も楽しみ。というとポジティブですが、今思うと、今日明日を過ごすことに精一杯で、子供たちの時間割を管理することは無理だったなあ(笑)、と思います。もちろん学力はうんと落ちたかもしれないけれど、マイペースな長女とも思春期の長男とも、反抗期の次女とも信じられない時間を過ごせたことだけが、もう今ではすでに宝物のようです。
おかげで、3人はほとんどストレスをためる様子もなく、家にいることをめいめい楽しんでいるようでしたよ。
さあ、新しい日常が始まります。新しい景色、新しい価値観でしなやかに生きていってほしいな、と久しぶりの登校の準備をしています。
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