『ハケンの品格』『Doctor-X 外科医・大門未知子』『花子とアン』『西郷どん』など、数多くのヒット作で知られる超人気脚本家の中園ミホさん。著書『占いで強運をつかむ』で明かしたのは、脚本家としての成功と占いとの深い関係性でした。

チャンスをものにできたのは「全部占いのおかげ」と語る中園さんは、その成功の法則を多くの人に伝えるため、「占い師」としての人生も歩み始めました。中園さんが用いる占いの内容と、夢を叶えるために知っておきたい “占いの使いこなし方”を、特別に一部抜粋してお届けします!

 

さまざまな占いがありますが、運気を見るのには、四柱推命(しちゅうすいめい)がいちばん向いていると思います。わたしが四柱推命に惹かれたのは、その運気の流れと周期がとてもわかりやすいからです。中国何千年という暦のような、戸籍のようなものを調べた統計がもとになっているので、当たるのです。

 

わたしの占いは、この四柱推命をベースに、気学と数気学を加えた今村宇太子先生独自の手法です。そこにわたしなりの解釈を交えています。

四柱推命は12年をひとつの周期としてみます。

立春(毎年2月3日前後)を年始めとして、1年ごとに、〈胎生/たいせい〉〈童幼/どうよう〉〈縁起/えんぎ〉〈衰勢/すいせい〉〈極楽/ごくらく〉〈餓鬼/がき〉〈回帰/かいき〉〈天恵/てんけい〉〈老熟/ろうじゅく〉〈逢魔/おうま〉〈空亡/くうぼう〉〈未明/みめい〉という年運が巡ります。

自然界に季節があるのと同じように、人の人生にも、冬があり、春があり、夏があり、秋があり、また冬がめぐってきて、やがて春がくるという四季があるのです。冬にひまわりの種を植えたところで花は咲かないでしょう。

冬は冬で、やるべきことがあって、それはつぎの花を咲かせるための、収穫を得るための準備の期間なのです。

その冬にあたる時期が「空亡期」です。わたしの占いでは、〈逢魔〉と〈空亡〉の2年間を空亡期としています。

空亡期には、さまざまな人生の宿題が用意されていて、それに懸命に取り組んでクリアすることで、次の10年間には収穫が得られる、そういう流れになっているのです。この時期は嫌なことや、大変な苦労がつづくかもしれませんが、それはあなたにあたえられた、2年間でやりとげなさい、という宿題なのです。

空亡期がいつ来るかがわかっていれば、なにが起ころうとも心構えができるし、空亡真っ最中の人は、どう行動したらいいか慎重に考えることができます。空亡を中心に過去をふり返ったり、未来に想いをはせたり、人生を長い目で見て考えることは、人生100年と言われるいまの時代、ますます重要なことになってくると思います。