新型コロナウイルス感染症に関する多様な情報で、過度な不安感に振り回される日々。なかなか元通りの生活と言う訳にもいかないのが現状。経済的な不安や運動不足で、モヤモヤ&すっきりしない…。そんな人にこそ、心身ともに健康になれる「腸活」をおすすめします。

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今回は、健やかに腸を整えるノウハウを、健康医学やアンチエイジング医療を専門とする澤登雅一先生(三番町ごきげんクリニック院長)に伺いました。

 


健康な腸だと、なぜ心身ともに健康になれるの?


腸内には人間が生きていくために必要な500~1000種類、1000兆個ともいわれる細菌が存在しています。顕微鏡でのぞいてみると多種多様な細菌が、まるでお花畑のように共存して見えるので「腸内フローラ」と呼ばれているのですが、その状態が、肌の健康、肥満、免疫力、疾患リスク、脳のストレス耐性や認知機能に深く関係しています。

「日常生活でも、腸内環境が悪いと下痢や便秘になり、栄養吸収や老廃物の排出が上手くいかなくなります。また、腸は身体の水分バランス調整をしているので、肌の乾燥や身体のむくみなどのトラブルが現れやすくなります。さらに、腸内環境の悪化で免疫のバランスが崩れ、アレルギーや炎症など、さまざまな不調を起こしやすくなります」(澤登先生)

もうひとつ重要なのは、「脳腸相関と言われる脳と腸の密接な関係だ」と澤登先生は言います。
「強い緊張や不安を感じた時に、突然、お腹が痛くなることがあります。これは、脳が腸に強い影響を与えている証拠。逆に、腸が病原菌に感染すると、脳の不安感が増すという報告があるように、腸も脳に影響を与えています」(澤登先生)

腸内環境を整えることは、健やかな心と体を保つために欠かせないのです。


腸年齢チェック! 腸内環境が悪いサインとは?

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ご自身の腸内環境の良し悪しをチェックしてみましょう。

腸内環境チェックリスト
<生活習慣について>□お腹が張りやすい
□顔色が悪く老けてみられる
□肌荒れや吹き出物が多い
□運動不足が気になる
□寝つきが悪く寝不足気味
□ストレスをいつも感じる

<食生活について>□朝は食べないことが多い
□食事の時間は決まっていない
□野菜不足だと感じる
□肉が大好き
□ヨーグルトなどの発酵食品が苦手
□外食は週4回以上
□煙草をよく吸うほうだ

<トイレについて>□便が硬くて出にくい
□便の色が黒っぽい
□出た便が便器の底に沈みがち
□排便後にも便が残っている気がする
□コロコロした便が出る
□ときどき便がゆるくなる
□便が臭い、または臭いと言われる
□トイレに行く時間が決まっていない
□おならが臭い、または臭いと言われる


15個以上→腸年齢は+30歳。腸内は悪玉菌の巣窟、これ以上ない劣悪環境
10~14個→腸年齢は+20歳。老化は崖を落ちるがごとし
5~9個→腸年齢は+10歳。老いが全身に広がりつつあり、ギリギリの崖っぷち
1~4個→腸年齢は+0~5歳。今のところは問題ないが、油断は禁物。
0個→腸年齢は実年齢より若い。文句なし。

「チェックが5個以上なら腸内環境が乱れている可能性ありますので、生活習慣を見直してみましょう。また、普段からご自身の便の状態、色、ニオイを気にするのは腸活の基本です。健康な時はバナナのような便になります。泥のような柔らかい便、あるいはコロコロした硬い便といった場合には、腸内細菌、水分量のバランスが乱れているので、肌や体調に悪影響が出やすくなります」(澤登先生)

 
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