自分の輪郭を取り戻す

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mi-mollet5周年、おめでとうございます。

若い頃から雑誌が好きだった私ですが、読者の声が届きやすいという雑誌の特性が、オンライン上ではますます強まるという発見をmi-molletの連載ではすることができました。「ガラスの50代」は、読者の方々と一緒に歩みながら書いたような気分です。共に歩いてくださった皆さま、ありがとうございました!

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日本人は休むことが下手だと言われますが、新型ウイルスによる騒動では、そんな我々にも強制的に、「一時ストップ」の号令がかかった状態となりました。

 

家にいなくてはならない期間を、意外に楽しんだ人もいたことでしょう。平時は、様々な選択肢が用意される中で、選択のプレッシャーに晒され続ける我々ですが、ウイルス時代に用意されたのは「在宅」の一択のみ。選ばなくていい、という状態になったのです。

それは、考える時間を与えられたということでもあります。自分は本当は何が好きで、何がしたいのか。これからどこへ行きたくて、どこへ行きたくないのか。何を捨てて、何を残すのか。‥‥と考えていくうちに、今までばたばたと日常を過ごす中でぼやけていた自分の輪郭が、取り戻されてくるのではないか。


mi-molletが10周年を迎える頃に、私達は何を選び、どこへ向かっているのでしょうか。それは今、何を思うかによって定まってくるのであり、私も与えられた時間の中で今しばらく、自分の心身をじっくりと凝視してみたいと思っているのでした。 


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