Sarawat役のVachirawit Chivaaree(通称Bright、写真左)と、Tine役のMetawin Opas-iamkajorn(通称Win)

タイを起点に世界中で一大旋風を巻き起こしつつある大ヒットドラマ『2gether The Series』(以下、『2gether』)。日本への展開も決まり、さらなる盛り上がりが期待される中、主演を務めるSarawat役のBrightくんとTine役のWinくんが、日本のメディアに初登場。前編では、作品について語る言葉の端々に、お互いへの尊敬と信頼があふれ出ていました。

mi-molletだけのプレミア対談はさらに仲良し度MAXへ。Bright&Winの素顔トークを最後までたっぷり楽しんでください!

インタビューの前編はこちら

※この記事は2020年に6月に行ったオンライン取材をもとに構成しています。

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相手が女の子でも男の子でも、好きという気持ちは同じなんだと思った


――Brightさんが歌う『Kan Goo』のミュージックビデオについても聞かせてください。ふたりの仲の良い空気感が本当に素敵ですが、これは監督のディレクションでしょうか? それともおふたりでつくっていった感じですか?

Bright 100%監督のディレクションでというよりは、わりと自分たちで自然にという方が近いかもしれないです。

Win なんだろう。もう一度、SarawatとTineを演じているような感覚だったというか。

Bright そうだね。その中で監督から言われたのが、Sarawatがギターを弾いているところをTineからちょっかいをかけてほしいと。あそこはふたりの仲の良い感じとか、可愛い感じがすごくよく出たんじゃないかなと思います。

――あそこのおふたりのやりとりがドラマの雰囲気とはまた違って新鮮でした。

Bright そう感じてもらえたのはドラマの中ではあのミュージックビデオみたいにTineからSarawatにちょっかいをかけるところがないからかもしれないですね。そこはミュージックビデオだからできたことというか。僕らのあいだではもうふたりはすっかり恋人同士で、だからこそSarawatがどこかTineに対して弱くなっているところもあるよねって、そういうイメージを持ちながらやっていました。その分、ドラマでは見せることのなかった空気感を楽しんでもらえたのかなと思います。

 

――それぞれ自分の役を演じて、何か影響を受けたところはありますか?

 

Bright もともと僕とSarawatの性格はよく似ているんですけど、その中でも影響を受けたのは、彼の面倒見の良さ。彼は大切な人のことをすごく大事にできるし、ちゃんとケアする。そこがSarawatのいいところだし、僕もそうありたいなと思ったところですね。あとは、他の人に迷惑をかけないのであれば、自分のやろうと思ったことをとことんやりきる姿勢。そこもSarawatから影響を受けたことのひとつです。

Win 僕はTineを演じたことによって、恋愛についての視点にすごく影響を受けました。Tineはずっと女の子が好きで、Sarawatと出会ったことで、初めて男の子を好きになった。それはTineにとっても今までの自分にない出来事だったんですけど、相手が女の子であっても男の子であっても好きという気持ちは同じだし、何も変わらないんだと僕自身も気づかされましたね。

――やっぱりこの作品を通して「愛」に対する考え方って変わりましたか?

Bright そうですね。僕は視点が変わったというより、より広く見えるようになった感じです。僕の叔父にも彼氏がいて、だから男性同士の恋愛があるということは、この作品に出会う前からわかってはいたんですよ。ただ、僕自身はそれを感じたことはなかった。でも、こうしてSarawatを演じてみたことによって、なるほど男性から見たときに男性のこういう部分を可愛いと思うんだなということがわかるようになったり。女性のことを好きな男性がいて、男性のことを好きな男性がいる。確かにそこには違いがあるのかもしれないけど、どちらも恋愛なんだと思うようになりましたね。

Win それぞれの恋愛の形があるんだということがよりわかるようになったというか。あとTineを通じて思ったのが、僕の中にも大切な人を守りたいという気持ちがあって。でもSarawatと出会ってTineが感じたのと同じように、僕にも守られたい気持ちがあるんだっていうことがわかった。その気持ちに気づいたときに、なんて言うんだろう、自分がこんなふうに小さくなったような感覚でした(と、親指と人差し指で小さく測るような仕草をする)。

Bright (それを見て、同意するように、Winと同じ仕草をする)