ヘアライターさとゆみ(佐藤友美)の新連載。ニュースな女性たちのヘア&メイクをチェックするコラムです。初回ピックアップしたドラマは、Amazon Prime Videoで話題沸騰した「東京ラブストーリー」2020。トレンディドラマの金字塔とも言える名作の、令和版はどうだった?
「カンチ! お前も結局クララかよ!」(ネタバレあり)
東京には、完治がひそかに高校時代から思いを寄せていた同級生の関口さとみ(石井杏奈)と、親友でプレイボーイの三上健一(清原翔)が住んでいた。
完治の心は、リカとさとみの間で揺れ動き……。一生を風靡したドラマが、29年ぶりに復活。
ヘアライターのさとゆみです。
突然ですが。
女が2人。ハイジ系とクララ系がいたら、だいたいクララの方がモテると思いません?
映画でもドラマでも漫画でもそう。主要な女性の登場人物が2人いたら、その2人はだいたい明るく元気なハイジタイプか、上品おしとやかで守ってあげたくなるクララタイプだ。
そして日本では、クララ系女子が断然モテる。
ドラマを見ていて、ハイジ女子が捨てられクララ女子が選ばれると、いつも心の中で「チッ」と思うわけです。
というのも私、人生で2回、まったく同じセリフで男に上手くかわされたことがありましてん。
「ごめんね、僕、ハイジよりもクララみたいな子が好きなんだ」
って。
一字一句同じ言葉を2人の男に言われた。軽くトラウマだ。
そりゃ、クララはいい女だと思う。品が良いし、わがまま言わないし、男を尻に敷いたり振り回したりしないだろう。
だけど、ハイジとの毎日だって楽しそうでいいじゃないか! もうちょっと、ハイジにもいい思いをさせてほしい!
と、前置きが長くなっちゃったんだけど、
そんな私が、「東京ラブストーリー」2020バージョンを最終話まで見ましたら。深夜にガチで大声でましたよね。
「カンチ! お前も結局クララかよ!」
って。
あ、えっと、みなさんが平成バージョン(1991年放送)の「東京ラブストーリー」を知っている前提で話をしちゃってましたが、このドラマ、自由奔放に生きる「リカ(すなわちハイジ)」と、清純派お嬢様の「さとみ(すなわちクララ)」が、「カンチ」を取り合う恋愛バトル物語です。
で、ネタバレなんですけど、今回の令和バージョンは、平成に鈴木保奈美さんと織田裕二さんが演じたバージョンに比べて、なんかうっかり、リカとカンチが結ばれそうな瞬間があったんですよ。
だけど結局やっぱり、リカは捨てられた。
カンチはさとみちゃんを選び、リカはやっぱり振られちゃうわけ。
あー。やっぱり、令和になってもメンズはクララな女が好きだよね、って思ってふて寝しました。
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