お母さんの第二の人生を開くコミュニティ探しを手伝って


お母さんは人間関係が不器用だったり、暴力によって人が怖くなってしまっているかもしれませんが、一度「DV被害者のサポートコミュニティ」や「鬱症状のある方が集まるコミュニティ」などに連れて行ってみるのはどうでしょうか?そこで同じ経験をした人達と痛みを分かち合いながら、あなた以外の人と接することで、話し相手や友人が見つかるかもしれません。

そしてあなたは1ヶ月に1回など、自分が無理をしないで会えるペースを決めて、そこだけはちゃんと話を聞いてあげる時間をつくる。お兄さんとは疎遠とのことですが、できればお兄さんにも協力してもらって、兄妹で少しずつ負担しながらお母さんの自立を促していけたらいいですね。

今は長生き社会なので、離婚してひとりで生活する女性もたくさんいます。SNSなどを駆使して、いいコミュニティを探して、お母さんを託せる場所を見つけてみてください。そこでおしゃべりをしたり、一緒に旅行に行くようなお友達ができるかもしれない。そうしたら、いつか月に1回のあなたとの約束の日も「友達と予定があるから」と断られる日が来るかもしれない。そうなることが望ましいですよね。

今、自分の幸せをつかもうとしているmarika77さんを心から応援します。
繰り返しますが、娘だからといって、母親の面倒は自分の人生を後回しにしてまで、必ず見ないといけないわけではありません。あなたの幸せを犠牲にする必要はないのです。だから、お母さんのことは甘やかさずに、自立のための場所を調べることだけお手伝いしてあげてはどうでしょうか?

調べてみると、日本にはいろいろな福祉が充実していることがわかります。そこに委ねること・助けを求めるのは、決して“ひどい娘”ではないのです。

取材・文/宮島麻衣
 

 

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