『フィガロジャポン ヴォヤージュ』にみる、旅を愛する者への細やかな気遣いについて


読者の皆さん、こんにちは。〔ミモレ編集室〕のEmyです。ボスニア・ヘルツェゴビナに暮らしています。
「えっ、そこどこ?」と思われた方が大半でしょう。はい、ほとんどの方がググります。たとえ同じ大陸に暮らすヨーロピアンでさえも「え、えっ??」となります。

場所は、「魔女の宅急便」の舞台になったとも言われるドブロブニクを南に抱えるクロアチアのお隣。首都はサラエボです。

夫の海外赴任に伴い海外生活が始まり12年目を迎えました。これまで3ヶ国に暮らし、旅した国は24ヵ国です。日本のファッション誌を読む習慣はすっかりなくなりましたが、日本に一時帰国すると大切に持ち帰る雑誌がひとつだけあります。

それは『フィガロジャポン ヴォヤージュ』

圧倒的に美しい表紙

写真と共にタイトルの絶妙なカラー合わせは見た瞬間、たとえ旅の予定が無かったとしても、一瞬で自分をそこに連れて行ってくれるかのようです。

どのページをめくっても、写真が美しい。仕事で疲れ、旅をカスタマイズする余裕なんか無くたって、ワクワクした気持ちにさせてくれます。

「旅好きの心をときめかせる素敵な一冊」これが、日本に居た時の『フィガロジャポン ヴォヤージュ』の印象です。

この雑誌を持って旅に出てみた感想は…。

実は、旅に持ち歩いて初めて気づいた事が5つあります。

1.薄い雑誌

バックに丸めてインしても、車のドアポケットに入れても、負担なくちょうど良い厚さだと気づきました。日本では、現実逃避専用だった為、全く気づきませんでした。

ミセスと比較するとこの薄さ(『フィガロジャポン ヴォヤージュ vol.21 北フランスの田舎町へ。』『ミセス 2017年12月号』)


2.レストラン&カフェはハズレなし!

使い倒した「ヨーロッパの古都を訪ねてウィーン/プラハ/ザグレブ」の掲載レストラン&カフェは、数えてみたら14軒も訪れていました。そして驚くべき事に、どれもハズレがないんです。どの旅でも、とびきり美味しいお店のひとつとして記憶に残っています。
コレって凄くないですか?
旅に出たら、一食でもハズしたくない私。
素晴らしい相棒です。
 

実際、訪れたクロアチア・ロヴィ二のレストラン「Ulika」


3.ショップのセレクトも秀逸

地元の手仕事ショップから、蚤の市。その国が誇る技術を駆使した名店まで幅広く網羅しています。その国に暮らす人々へのリスペクトも忘れていないのです。


4.街のセレクトもセンス抜群!

例えば特集は「ウィーンから行く田舎町」車で30分ほど、さらにとっても可愛いらしい街。

旅の教科書的な「地球の歩き方」なら1ページに収まる、なんてことない街。スルーしてしまいそうです。

コレが『フィガロジャポン ヴォヤージュ』の編集者の手にかかるとこうなります。

編集者の審美眼とセンスの良さがピカイチ!旅に出てわかった事は、実はかなり実用的な雑誌であると言うことです。
 

5.スイーツ紹介には言葉を尽くす

ウィーンはハプスブルク家時代から続くカフェ文化とスイーツの街。ブダペスト暮らしの5年間、お隣りの国ウィーンには良く行きました。厳選5店の紹介文がこれまた秀逸です。

宮殿のようなカフェで、伝説の味をいただこう。

古いレシピに研究を重ね、甘さ控えめ、軽さが自慢。

食べるのがもったいなくなる?
眺めて食べて、2度おいしいチョコ。

クリームたっぷり、甘さずっしり。
ウィーン菓子の伝統を今に伝える。

素材の持ち味を活かした、こだわりのケーキ。
(原文ママ)

実際、訪れたウィーンのカフェ「コンディトライ・ズルカ」

トラベラーが「今日は1カ所しか立ち寄れない!さぁ、どこにしよう?」
そんな時にも厳選したい1カ所が見つけられそうな、そんな細やかさが感じ取れませんか?

さぁ、あなたはどこへ行く?

最新号はバスクですって。
10年以上前から私の訪れたい街のひとつです。海もあり山もあるバスク。それを象徴するかのようなこの表紙に真っ赤なタイトル。


可愛いとおいしいがたくさん! 大好きなバスク。

もちろん、今回もあなたを連れて帰ります!!

『フィガロジャポン ヴォヤージュ』最新号(vol.39)はこちら>>

Emyさん

海外生活&結婚生活12年目。夫の海外赴任に伴いボスニアヘルツェゴビナ(一応ヨーロッパ!)・サラエボ暮らし。趣味は旅行、カフェ巡り。5歳のひとり娘と夫の3人暮らし。 編集室では週1ブログUPが目標!(今のところ実現できていない…)


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