スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

以前も「このジャケット大好き!」と、どこかで書いた記憶があるのですが(雑誌、ウェブ両方合計すると35本/月のコラムを書いています(笑))、この春夏、大活躍したアイテムの1つに、このマディソンブルーのミリタリージャケットがあります。ヴィンテージのようなくったりとした素材感、少し大きめのシルエット、袖のエンブレムなど。本格的に見えて、今の服に似合いやすいようにデフォルメされた1枚は、春先のご近所服のアウターにも、梅雨時期の肌寒い日の重ね着にもぴったり♡

 

先日も、ジェームスパースのカットソーワンピースに重ねて着ました。バッグは迷わず、年季の入ったバーキン。このセオリー、緊急事態宣言明け、真っ先に行ったヘアサロンへの途中の表参道で、ばったり会った中山まりこさんに教えてもらったんです! まりこさん、ちょうどこのジャケットを着ていて、バーキンを持っていた♡(※写真はインスタから拝借。もちろん、ご本人の許可はとっています) すごく気に入っていて、早く活用したいのに、なかなか着る機会がなかったこのジャケット。「そうか! バッグはかっちり堅いものをコーディネートすればよいんだ」と気づきました。そう伝えると、まりこさん「そう。ミリタリーにラフなバッグだと、大人にはちょっとくだけすぎ。バーキンも、きちんとしたジャケットだと老けるから。この2つを組み合わせると、大人しか似合わない、ちょうどいいカジュアルになるよ」な、る、ほ、ど~~~♡ はい、それからは、そのまま実践しています。

パリやミラノ、ニューヨーク。もちろんビーチリゾートのバリでも。ストリートを歩くたくさんの女性が、いつも、私のおしゃれをやる気にさせ、コーディネートのヒントをくれました。東京の街角でも、こんな素敵な女性たちがいることに、とっても感激し、てらいなく真似するようにしています(笑)。
 

大草 直子

「バランスが好きだから、何歳になってもミニのデニムスカートははき続ける」とまりこさんの足元。辛さ、甘さ、カジュアル感、上質感。まるでその人が通ってきたワードローブのように、様々なテイストがミックスされ、個性になるんだなあ、と、またじっくり味わう私(笑)。
私は、まだスポーティ、カジュアルが多め。まだまだ奥行きが足りませんが、それはそれで良い。今の気分で、今の私のクローゼットだから。ワンピースはジェームスパース、スニーカーはナイキです。

前回記事「47歳から先の人生、このコモンセンスで生きていきます」はこちら>>