担当した業務はダイレクト・ソーシング。転職サイトなど多数の人材が登録しているデータベース上で、発注企業の担当者として欲しい人材にスカウトメールを送ってアプローチしていく採用業務のひとつです。リサさんの人事としてのこれまでの経験が活かせて、かつリモートワークで業務遂行できる点が理想的でした。
「本業は裁量労働制だったので、平日夜間や週末の時間を使って働きました」
こうした副業を通じてリサさんには新たな気づきがありました。
「私の知識やスキルを必要としてくださる企業がいて、成果を出せば喜んでいただけて、対価をいただけて、感謝もしていただける。こういうシンプルな流れを体験できたのはとてもよかったです。本業では残念ながらあまり評価してもらえていなかったのですが、一歩外に出れば、採用に困っていて専任を置きたいと考えている企業や、人事制度をしっかり整えたい企業はたくさんある。副業中にさまざまな企業の事例を経験することで自分の経験やスキルも上がりました。こうした経験に背中を押されて、独立することにしたんです」
独立後はWarisの紹介と自身の前職のつながりなどから仕事を獲得しています。リサさん曰く「独立してからのほうが、より仕事への関わり方の度合いが上がった」そうです。
「副業のときは常に時間を気にしていました。本当はここまでやってあげたいけれど、時間の制約があるのでこれ以上はできないな……ということもよくあったんです。でも独立してからは自分の思ったとおりに稼働時間を使える。発注企業にとって必要なことを思う存分ご提案できます。フリーランスは働く時間・場所についても、業務の進め方についても自分の裁量によるところが非常に大きいので、達成感ややりがいも大きいです」
実はリサさんは独立後、週4日ワークで働いています。「20代30代とけっこうハードに働いてきたので、週4勤務が会社員時代からの夢だったんです。空いた時間は趣味の登山をしたり、映画を見たり……自分を潤す時間にしています。コロナの影響でStay Homeになってからは、代わりに近所を散歩したりウォーキングしたりしています」
「30歳になったくらいから『自由な働き方』をずっとやってみたかった」と話すリサさん。「なのに昨年40歳になって、10年たっても私、何も変わってないな……って。正社員という立場を手放すことが不安で、そのまま続けてきちゃったんですが、『やりたい方法でやりたい仕事ができているのか?』という自分への問いがずっとあったんです。『成果にこだわってお客様から感謝される働き方がしたい』『生産性の高い働き方がしたい』その結果が独立でした」
リサさんの当面の夢は「もっと自由に働くこと!」。「旅しながら働きたいんです。思いっきり山奥や温泉……日本全国、旅しながら仕事でも成果を出したい。コロナでリモートワークが浸透した今だからこそできる生き方なのではないでしょうか」
将来的には「日本を飛び出す」ことも考えているそうです。
「世界中の人と一緒に働くのが夢ですし、海外にも住んでみたいです。昔お仕事でご一緒した研修講師の方が、一年の半分はハワイに住んでいて打ち合わせはオンラインで、研修のときだけ日本にいらして、という生活をしているんですね。そういう、場所にとらわれない働き方に、私ももっと挑戦していきたいですね」
前回記事「テレワークで活躍するフリーランスがやっている3つのこと」はこちら>>
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