毎日のニュースに気持ちは揺れてしまうけれど、世界は美しくてまっすぐなもので溢れていることを忘れなければ、私たちはきっと大丈夫なのだと思います。
さて、毎シーズンのトレンドを語る上で欠かせない最先端のモードなブランドがあれば、長い歴史に磨かれたオーセンティックな完全美を誇るブランドもあり、特別なシーンで使うバッグには、多くの選択肢に迷うところ。
今回、ご紹介するのは、1929年にドイツのオベルトハウゼンで創業した「コンテス〈COMTESSE〉」。派手なロゴや奇抜なスタイルではなく、希少価値の高い素材を使い、代々愛用していただける本当に贅沢なバッグを、ドイツのマイスターたちがひとつひとつ、丁寧に時間を掛けて創り続けているハンドバッグブランドなんです。
じつは、イギリスを始めとする世界のロイヤルファミリーから愛されていることはもちろん、日本では、天皇陛下と皇后雅子さまのご成婚の際、雅子さまがお持ちになられたことで一躍有名になりました。
今年の春、ミモレで皇后雅子様のファッションを特集した時にご紹介したこの画像も話題に。1993年6月15日のご成婚の際、「宮中饗宴の儀」に向かう雅子様がお持ちになられた、この小さくて可愛らしいゴールドのハンドバッグが「コンテス」のバッグなんです。森英恵デザインのオレンジゴールドのローブ・デコルテに調和したロイヤルなスタイリングは、思わず溜め息が出るほどの高貴さ。「コンテス」ではこの名誉を記念し、バッグを“プリンセス”と名付けたのだそう。
PRINCESS
「プリンセス」は、「コンテス」のアイコンバッグとして、長く愛されているモデル。“エターナル”をあらわす丸いハンドルと流線型のデザインが特徴で、女性らしい柔らかさとメタリックホースヘアのエレガントな輝き、小ぶりなこのサイズはカクテルバッグに最適。ハンドルの中央には、王冠をモチーフにした金具がさり気なくあしらわれています。
美しく宝石のように輝くクロコダイルのバッグも「コンテス」の代名詞ですが、ブランド創立時から変わらず使用されているのがホースヘア。また、世界で初めてホースヘアをバッグの素材に使用したのも「コンテス」と言われています。ホースヘアは、なめらかな光沢と優れた耐久性が特徴の馬の尾の毛なのですが、殺処分をせずに入手できる、非常にアニマルフレンドリーな天然素材として、近年は人気が高まっています。しかし、馬の一生のうち、3~4回しかカットできないので希少価値があり、とてもラグジュアリーな素材なんです。
さて、コンテスが使っているホースヘア素材は、最高級のホースヘアファブリックを扱うことで知られる英国の織物会社「ジョン・ボイド社」のもの。約200年前の織り機をいまも大切にメンテナンスしながら使い、当時と同じ手法で織っているので、なんと1日にたった1メートルほどしか織り上がらないそう。
さて、パーティーや式典だけではなく、私達が日常に使えるデザインも豊富。ホースヘアファブリック特有の、控えめながら丈夫で端正な美しさは、例えば、冠婚葬祭のときに使えるバッグとしても信頼されています。
CHRISTINE
2枚のホースヘア・フラップオーバーが重なってフタになる、安心で使いやすいハンドバッグ「クリスティーヌ」。冠婚葬祭の、意外とかさばる持ち物をすっきりと収納できるサイズ感とシルエットでベストセラーになっています。シックなブラックのホースヘアなら、学校行事にも目立ちすぎず知的な雰囲気に。
CORNELIE
ベストセラーモデルのひとつでもある「コルネリー」。リング状のメタルハンドルと直線的なバッグのフォルムが調和したモダンなデザインは、お出かけにも。ハンドルには12粒のキュービックジルコニアと「COMTESSE」のレターが入っています。
CARLA TOP HANDLE&CARLA CLUTCH
「コルネリー」のジルコニア入りメタルパーツを留め具のリングにアレンジした「カルラ」のハンドバッグとクラッチバッグ。メタルパーツは色違いのパーツに交換可能。そのカラーバリエーションはマットブラック、ゴールド、シルバー、ルテニオ(艶のある黒っぽいコーティング)と4種類も。マットブラックのメタルパーツは文字のみで、冠婚葬祭の仏事まで対応します。クラッチは、取り外し可能なレザーストラップ付き。
洋装、和装を問わず、人生の節目となる大切なシーンに活躍するのが「コンテス」のホースヘアバッグ。数少ない、受け継ぐことのできる本物の名品です。
お問合せ先:コンテスブティック 帝国ホテルプラザ店
tel. 03-3501-6617
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※価格はすべて税別です。
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