人気スタイリストの斉藤美恵さんに、お気に入りのアイテムやコーディネートを紹介いただく連載。これまでたくさんの洋服を見てきた斉藤さんならではのモノ選びのコツや、その時々の“好きなもの”を教えていただきます。おうち時間が増えた今、斉藤さんの食卓を彩るのは、旅先で出会った器たち。そこには、素敵な思い出が詰まっているそうで……。
旅先で購入した器たち
おうち時間が今まで以上に大切と感じはじめたここ数ヶ月。
家で食事することも以前に比べて圧倒的に増えましたよね。
私たち夫婦の唯一の共通の趣味は旅行。本当に唯一なので大切……他は一切ありません！
老後の楽しみとして、日々の食事の時間に、旅で買った器を使いながらその思い出を話せたら楽しそう！と思って何となくはじめた“旅先で器を買う”コト。
とはいえ、そんなにストーリーなんてないだろう……とも思っていました。
が、並べてみて思ったのは、本当にひとつひとつに思い出がありました！
石垣島の最北端の工房で、その作家の娘さんの心豊かなヒトコトに感動したことや、バリの工房でどうでもいい夫婦の小競り合いをしたこととか……。
まだ老後ではギリギリなさそうですが、家での食事が増えた今、次はいつ行けるかわからない旅に思いを馳せつつ、思い出話もするようになりました。
物には思い出が付加価値で付いてくる、だから物選びは丁寧に。
歳を重ねてますます感じています。
東京にもたくさん素敵な器のお店あるので、つい欲しくなるのですがスペースも限られているし料理上手でもないので、厳選するのが大変です！
写真の器は、ここ10数年、毎年訪れている沖縄で購入した物が中心。他は、バリ、タイ、台湾など、アジア圏で購入した物が多いです。
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