ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。前回に続き、47歳で再婚した亜利沙さんのお話です。
43 歳のとき、長年仕事の相談相手だった同業者の哲也さんに告白されて付き合うことにした亜利沙さん。
亜利沙さん:付き合うときに彼には「この歳で付き合うなら結婚前提じゃないと意味がないと思う」ということは伝えました。1年くらい経って、「一緒に住んだ方が早くない?」という話もしていたときに気になっていたマンションに空きが出たので内見に連れて行って、「どう? 一緒に住まない?」と同棲を始めたんです。
付き合うのは男性主導だったのに、結婚は亜利沙さん主導になっているのが面白い(笑)。実は哲也さんも亜利沙さんと同じバツイチ。そのため、結婚には腰が引けていたのです。
亜利沙さん:離婚についての捉え方って性差がある気がします。女性は割と「いい勉強になった」と思っている人が多いけど、責任感が強い男性にとってはバツイチって人生の敗北感がすごい。結婚=責任を負うことだと考えているから、だいたい離婚も女性側から言い出すじゃないですか。結婚もそうで、女から押し切らないと結婚もなかなかしないですよね。
たしかに。結婚に対して、男性は本当に腰が重いイメージがあります。
しかもお互い40代だからこだわりが強く、一緒に暮らし始めるとその摩擦はエスカレート。
さかい:何が原因でそんなに揉めたんですか?
亜利沙さん:お互い綺麗好きだけど、気になる部分が違っていたりとか。そういうのって一緒に暮らしてみないとわからないこと。それと彼は九州の中でも気性が荒いと言われる地域出身で、言葉も強いし、とにかく自分を立ててもらいたがるんです。いわゆる九州男児ってやつですよね。
対して、東京出身の亜利沙さんは気が強くて仕切りたがり。こちらがたいしたことを言ったわけではなくても、女性に意見を言われることに慣れておらず(というよりプライドが高い?)、「文句を言うな!」とすぐキレる。
さかい:そんなにケンカしてて、よく結婚に踏み切りましたね。
亜利沙さん:最初はそれが本当にストレスで。「ムリ!!」って思ってました。だけど私も情が深い方だから、途中から「わがままで暴君のコイツの面倒をみたろ」って思い始めたんです(笑)。結局男性って一生14歳で止まったまま、永遠の厨二病なんだなって。彼も今や50歳のおじさんですけど中身は子供。だからケンカしたら、「ああまた始まった」って思うようにしたんです。裏でコントロールして、手のひらの上で転がせばいいやって。
この辺りは、さすがバツイチ、そして40代女性の貫禄という気がします。
亜利沙さん:私はバツイチだから、「他人と揉めるのは当たり前」と思える。だけど男の人ってバツイチでもどこかまだ女性に対して夢を追っているところがあって、「揉めるのはありえない」と思ってるみたい。
そんなめんどくさいオトコ(失礼!)、哲也さんにどうやって結婚を決意させたのか。そのお話は次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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