ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。今回は、20代で結婚後離婚、「合コンの女王」と呼ばれた30代を経て、47歳で再婚した亜利沙さんのお話です。

アラフィフ希望の星!年間200回の合コンの女王が47歳で同年代男性と再婚した話_img0
亜利沙さん47歳、哲也さん49歳。今年結婚したばかりの新婚さん。長年仕事関係の知り合いだったふたりが、ある日突然の哲也さんの告白によって恋人同士に。


20代で離婚し、30代は合コン番長に


今回は、47歳で再婚し、友人たちに「アラフィフ希望の星」と呼ばれる亜利沙さんの登場です。

亜利沙さんはインテリア関連のPR会社を経営する美女。27歳で社内の先輩と結婚したものの、相手のキレやすい性格に耐えられずに1年で離婚。その後31歳から合コンしまくって、「合コン番長」との異名を取っていたお方。

亜利沙さんと同い年でバツイチの私としては、「あやかりたい……っ!」という、藁にもすがる気持ちで、取材に挑んで参りました。

バツイチの方が再婚しやすいという説もあるけれど、バツがついているからこそ、二度目はかなり慎重になり、なかなか再婚に踏み切れない人が居るのもまた事実。ましてや、合コンの女王ともあろう、イイ男を選び放題だった女性が年貢を納めるって、どんなことがきっかけだったのか、気になるではありませんか!

 

亜利沙さん:31歳から34歳くらいまでは、本当に毎日のように合コンをしてましたね。ダブルヘッダーも含めたら、たぶん、年間200試合くらい合コンしてたんじゃないかな。


第一次合コンブームは34歳で終焉を迎え、35歳になる頃には、合コン仲間の8割が結婚して行ったそう。

そしてやってきたのが35歳、アラフォーに突入してからの、第二次合コンブーム。

さかい:よくそんなに合コンする相手がみつかりますね〜。


共学育ちということもあり合コンには全く縁がなかった私は、まずそのブッキング力に感心。人脈とブッキング力がないと成立しないのが合コンだと思うから。

亜利沙さん:うちの業界って比較的独身が多いんですよ。だからアラフォーになっても合コン相手には不自由しなかったんです。もはや出会いというより、合コン自体が楽しくてやってました。もゆるさんを紹介してくださった里佳子さんとも、合コンで意気投合して、そこから合コン仲間になったひとりなんです。そうやって回を重ねる度、魅力的な女友達がどんどん増えていきました。だけど私もさすがに、「一体いくつまで合コンやってるんだろう……」とは思っていましたね。

アラフィフ希望の星!年間200回の合コンの女王が47歳で同年代男性と再婚した話_img1
 

「合コンの女王」だけあって、離婚後も交際した男性は何人か居たそう。けれどアラフォーともなると、お互いにこだわりが強くて、付き合ってもすぐに、意見がぶつかることが多い。

亜利沙さん:離婚経験があるから、付き合ってぶつかっても、本当に「もういいいや」と思うまでは忍耐強く、上手く行くよう努力するようにしてきました。私から別れ話をしたことはほとんどなかったです。


「次に付き合う人とはすぐに再婚!」と思っていたのに、30代の恋愛は、相手が「結婚は考えられないから」と言ってフラれることが多かったのです。

そんな亜利沙さんには、10年前くらいから、たまに仕事の相談に乗ってもらっている2個上の同業者の男性、哲也さんという知り合いがました。

そこまで親しくはないけれど、たまに連絡を取り合い、付かず離れずで年1、2回会って話す関係。

しかしこの哲也さんが、実は亜利沙さんに好意を寄せていて。3、4年前のある日、久しぶりに連絡があって何度か続けて合っているうちに、突然カフェに呼び出されて、「付き合おう」と、直球の告白。

きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! アラフィフになってちゃんと「付き合おう」って言ってくれるだなんて、それだけでもいい人な予感がするし、キュンとしちゃいます。

亜利沙さん:私としては、彼のことをそんな目で見たことがなかったのでびっくりしました。だけど周りの人に後から聞いたら、どうやら彼は前から、「あいつは独身なのか」「彼氏は居るのか」と探りを入れていたようです(笑)。


告白されたとき、亜利沙さんはちょうど元彼と別れて半年くらいひとりだったタイミング。一度は「すぐに返事はできないから考えさせて欲しい」と答えたものの、「さすがにもう合コンも前のようにはないし、このまま結婚できずひとりで生きていくのかな」と夜さみしくて泣いたりしていた亜利沙さんは、「とりあえず付き合ってみるか」と、彼の告白を受け入れることにしたのです。

付き合ってからすぐに、九州男児の彼の「俺様」な言動とぶつかりまくる亜利沙さんが、どのようにして現在の幸せな結婚生活にたどり着いたのかは、次回に続きます。
 

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 

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