皆さんもご存知かと思いますが、ファッションブランド「GU(ジーユー)」がコスメデビューするというニュースが美容業界をざわつかせたのは8月の下旬。ここ1〜2年の間にアパレルメーカーが次々とコスメ事業に参入してきているため、今となっては珍しくもないのですが、「GUが?」と思ったのは、きっと私だけではないハズ。
9月4日にデビューする「#4me by GU(フォーミーバイ ジーユー)」のデビューラインナップは、リップスティック、リップグロス、マルチパレット、クリームアイシャドウの4種。コスメ事業を立ち上げた経緯や商品ができあがるまでのストーリーも知りたいし、何よりも「発色は?」「テクスチャーは?」「ファッションと合わせるとどうなるの?」など、手に取って試してみたくなりますよね。
そして、「私たち大人女性も使える商品か否か」も気になるところ。早速、GU PRの菅原麗香さんにお話を伺いました!
GUの強みを生かした商品開発
お客さまの“声”を形にしたモノづくり
GUのコスメデビュー、いつから考えていたのでしょうか? 詳しい数字は公表しないということですが、実際に商品が完成するまでに1年という期間を費やしたそう。さらに、今回のコスメ開発はGUの“強み”を全面に反映したというのもユニークな点。お客さまのニーズを汲み取り、「本当に“使える”コスメ」を目指したと言います。
Q:モノづくりに活かしたGUの強みとは?
「GUには、アパレルでは日本最大級のモバイル会員の方がいらっしゃいます。他にもインフルエンサー、店頭やオンラインストアにお越しいただくお客さまやSNSを通じて多くの生活者の方から、さまざまな声を日々いただいております。開発過程において、そのご意見を始め、アンケート調査・体験会・座談会を繰り返し、丁寧にお客さまのお悩みやニーズを聞いて開発しました」(菅原さん)。
お客さまの声を商品開発にダイレクトに活かせるスキームはモノづくりの基本中のキホン。しかも、GUファンの声というのは大きな武器になりますよね。
Q:具体的なエピソードを教えてください。
「コロナ禍で『毎日マスクをしていると唇の乾燥が気になる』という声に応えて、保湿成分を配合したリップスティックや、『プチプラコスメはカラーが強くて使いづらく、品質も少し心配』という声から、ほどよい発色で自然なツヤを引き出すアイシャドウなど、生活者のリアルな声に耳を傾け、潜在的なニーズと最新のおしゃれを融合しました」(菅原さん)。
Q:コスメ事業の立ち上げについて社内の反応はいかがでしたか?
「GUでは『YOUR FREEDOM 自分を新しくする自由を』をブランドメッセージに掲げていて、あらゆる人にファッションをもっと自由に楽しんでいただけるようにするため、最新のトレンドを編集した“旬で着こなしやすい”、すなわち『おしゃれ』で『使える』服を、手に取りやすい価格でお届けできるよう日々努めています。
コスメはよりファッションを自由に楽しんでいただくため、服だけではなく、メイクも含めたトータルファッションとして提案するというのは、社内としても自然な流れとして捉えられています」(菅原さん)。
ファッションとメイクのバランス
GUはこう定義する!
Q:ファッションと同じようにシーズン毎の提案があるの?
「はい。コスメにもトレンドがありますので、シーズン毎に色やテクスチャー、ラインナップの提案をする予定です。ただし、私たちアパレルメーカーがお客さまに提案するコスメというのは、『ファッションを引き立てるメイク』をお届けしたいと考えています。メイクだけが悪目立ちしてしまうことがないよう、旬のカラーをファッションに自然になじむよう厳選しています。
今回のデビューアイテムもそうですが、目元に自然なツヤ感を与えながらもキラキラしすぎないアイシャドウや、数あるカラーパレットの中から、トレンドでありながらも浮かずに自然な仕上がりのカラーを厳選しています。
『強すぎるツヤ感やカラーばかりが主張して、ファッションに合わなかった』という失敗からお客さまを解放できればと思っています」(菅原さん)。
#4me by GUは年齢を問わず、あらゆる世代の方に使用いただけるコスメ。キラキラしすぎないアイシャドウや主張しすぎず、程よい透け感があるリップスティックなどは確かに使ってみたくなります!
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