前から行ってみたいと思っていたホテル 、カーサ・ド・リオの話を、お隣に住むポルトガル人のパオラにすると、そこは「私が前々から行きたかったけど、誰も一緒に行く人がいなかった場所なのでぜひ一緒に行きたい」とのこと。それならお互いの夫と4人で、ということになったのが7月の初め。

ただそのホテルは8月30日だけしか予約が取れないということで、彼らはリスボンの家から出発して、8月29日は以前訪れたことのあるホテルと同じオーナーのホテルに宿泊。そして31日はカーサ・ド・リオと同じオーナーが経営するドウロ川を下ったところにあるホテルに一泊することに。

ホテルの予約は私が、あとのアクティビティやランチ、ディナーはパオラがすべてアレンジを担当することになりました。3泊4日の旅です。

まずは初日、私達は朝の9時に家を出発。3時間半くらいのドライブですが、最後の15分は急な狭く曲がりくねった山道、標高差1000mを登っていきます。
私は高いところが苦手です。谷間は極力見ないようにしながら夫に「ゆっくり、ゆっくり運転して」と叫び、そのうちに到着です。

一度頂上に登ってしまえば、後には素晴らしい景色が待っています。まずはチェックインを済ませて、早速素晴らしい下界を見渡すレストランでランチです。

素晴らしい眺めのモダンなホテル

夫たちは映画『007』のシーンのような場所で、ジェームズ・ボンドばりにマティーニで乾杯です。
私とパオラは冷えた白ワイン。今日のランチメニューから、一番軽めの野生のきのこリゾットを選びます。

 

ランチを食べながら、この後のスケジュールがパオラから発表されます。
夕方16時から2時間ほど、ガイドと一緒にトレッキング、時間はすでに3時半過ぎ。急いで着替えてロビーに待ち構えていたガイドと一緒に歩き始めます。

パオラのご主人のパオロは、私達が住む敷地内にあるホテルにもゴルフカートで移動するくらい歩くのが嫌いです。
でも今日は何も言わずに楽しそうに山道を進んできます。

そして、目的地の一番上にある池に到着です。
この日は7月とは違い、もう秋風が感じられるくらいの気候。池に飛び込むのを躊躇っていると、すでに飛び込んだパオラから呼ばれて、渋々私も飛び込むことに。

池で泳ぎました!

タオルで体は拭いても、濡れた水着の上からまた洋服を着ることに変わりはありません。行きとは違う道を通って帰路につき、ホテルに到着したらサウナに直行です。

ディナーは山の麓の地元のレストランに行くことになっていたのですが、酔っ払いの夫たちに運転はもちろんさせられません。車を手配してもらうと、運転手はカーラという小柄な若い女性。
「こんな人が山道を運転するのかしら」と思っていると、このカーラ、昼は消防士、夜はホテルのゲストのために運転、朝一番は焼き立てのパンを人里離れた場所に持っていくのだとか!
20分間の道のり、一人で話しまくりです。

レストランは地元の人でいっぱい。

ウエイターのオスカーのセルフィーで記念撮影

ポレンタにラム肉の煮込み料理を合わせるととても美味しいのです。
残念なことに私の大好物の栗を使ったデザートはもう売れ切れ、ということで、ポレンタとカスタードクリームのようなものをいただくことに。ウエイターのオスカーがすすめてくれたこの近くの里のワインをたくさんいただいた後は、またカーラの鉄砲のような勢いの話を聞きながらホテルへ。

山の空気のせいか、星空を見上げる間もなく熟睡。

著者PROFILE

 

熊倉 正子Masako Kumakura

1959年生まれ。1987年に日本初のラグジュアリーブランド専門PR会社「KIC」を立ち上げ、「ポール カ」、「ドリス ヴァン ノッテン」、「マルニ」、「クリスチャン ルブタン」など数多くのブランドを日本に紹介。2000年、世界的なカリスマスタイリストで、当時、仏ヴォーグ編集長だったカトリーヌ・ロワトフェルドに請われ、仏ヴォーグ誌のディレクターに就任し、パリに居を移す。その後グッチグループに移籍し、アレキサンダー・マックイーン社在籍時には、英国キャサリン妃のウェディングドレス契約業務を一任される。2017年自身のアイウェアブランド「mEeyye」を設立。著書に『無駄のないクローゼットの作り方』がある。

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