毎日身につける服を収納しているクローゼットは、もっともプライベートな空間の一つ。 誰にも見せない場所だからこそ、「流行に敏感な人なんだな」「一つの物を長く大切にするんだな」......など、その人がどのように物と向き合っているか、その人自身の考えが表れるところですよね。 また新しい生活様式を余儀なくされた今、服の持ち方に関しての考え方も変わったという人も多いかと思います。 そんなクローゼットの不文律を紐解いて、mi-mollet世代の服との付き合い方を探っていきたいと思います。
第一回はフリーエディターの仕事をしながら、収納好きがこうじて、整理収納アドバイザー2級の資格を持つ、私のクローゼットをご紹介いたします。
「余白がある暮らし」を目標に、物はできるだけ買わない、増やさないようにしてきましたが、家族が増えると、そうもいかないのが現実。自分のクローゼットだけでもすっきりとさせたいと、日々奮闘しています。
【松田家の”風通しの良い7割クローゼット”こだわりポイント】
クローゼットの収容率は常に70%をキープ。ぎちぎちに詰め込むと、探す時間もかかり、持っている服に比例して整理の労力は増すばかり。探す、詰め直すというプチストレスの軽減のため、必要以上に物を増やさないことを心掛けています。また、スペースを作ることで、視覚的にも圧迫感がなく、換気もしやすいので服に匂いやほこりがつくこともありません。「知足安分(足るを知り、今に満足すること)」という言葉のように、自分の手に収まる物で作られたミニマムなクローゼットが理想です。
1.持っている服は常に見える化
主役となるようなメインの服はハンガー掛けにし、いつでも目に入るように。トップスはインナーもハンガーラックにかけて、左から使用頻度低い→高いアイテムに並べています。簡単に色分けすると、コーディネートの時に便利。また、服の全体量が把握でき、「ちょっと多くなったな」と思った時はすぐに断捨離するなど、客観的に数量をコントロールしやすいです。
2.ハンガーは薄型アルミハンガーに揃え、省スペース&統一感を
ハンガーはシンプルな無印良品のハンガーで統一。省スペースになるのと、色が揃っていると視覚的にもスッキリとした印象になります。スチールハンガーなので、ずれたり、型崩れが心配な服には、ワイヤーハンガー用シリコンチューブを別途つけ、滑りにくい工夫をしています。
3.小物、アクセサリー類は取りやすい壁掛けに
コーディネートする時に楽なので、スカーフ、ベルト、ネックレス、サスペンダーなどは壁掛けに。ワイヤーネット、フック類は100均のダイソーで購入。この形の収納にしてから、ネックレスが絡まってしまってイライラ、どこに置いたか分からず探すのに一苦労、というストレスが軽減されました。ダイソーで扱っているフックには長さや形状が色々あるので、ループ系アクセはJ型、ブレスレットは柄の長いI型……などアイテムによって選んでいます。
4.掃除のしやすさを考え、収納ボックスはキャスター付き
収納ボックスは天馬の収納ケースを使用。寝室はどうしても埃がたまる場所なので、キャスター付きにして、掃除を楽にできるようにしています。家族にハウスダストのアレルギーがあるため、年に数回はすべてのクローゼットの床を水拭きしているのですが、キャスター付きなので移動も簡単。
5.ピアス、リングは透明ケースで在庫数を確認
壁掛けにできないアクセサリーは無印良品の透明ケースに収納。ピアスは片方をなくしてしまいがちですが、視覚化することによって紛失頻度が少なくなりました。二段になっているので、上段を夏用、下の段を冬用に分け、アクセサリーも衣替えを。
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