昨年、44歳で第一子を出産された弥生さん。と同時に、今、美しすぎるシルバーヘア、いわゆるグレイヘアを披露していることでも大きな注目を集めています。
染めることをやめた意外なきっかけ、一番気になる周りの反響について、体験したことを教えてくださいました。

 

弥生
モデルとして雑誌やCM・ショー等国内外で活躍後、アーティストを経て、ファッションやインテリアデザインを手掛けるなど活動の幅を広げる。現在はロサンゼルと東京に拠点をおき、洗練されたライフスタイルが支持されている。公式インスタグラム:@yayoi_official

 


シルバーヘアにしたのは実は“実験”だった!


インスタグラムで披露された美しいシルバーヘア。それが「素敵!」「綺麗!」と大反響を呼んでいるモデルでデザイナーの弥生さん。今年45歳。世間の感覚からすると、まだシルバーヘアには少し早い年齢ですが、染めるのをやめようと思ったきっかけは何だったのでしょう?

「実はすごく意気込んで『シルバーヘアにするぞ!』と始めたわけではなくて、何となく実験的に始めてみたら上手に移行できちゃった、ということだったんですよ。
もともと私は腎臓が弱いタイプで、若いときから白髪が多かったと思うんですね。……『思うんです』と言ったのは、私たち日本人って、若いときから髪の色を変えたり、少し白髪が出てきたらすぐに染めるようになるので、自分にどれくらい白髪があるのか気づかないまま進んでいくじゃないですか。
だから多くの方は、自分の白髪の量がどれくらいあってどんなカラーなのか、分からないままきていると思うんです。私もそうだったんですよね。

でも、ひと口に白髪といっても白っぽいカラーもあれば黄色っぽいカラーもある。そういったことを全く知らないままきていたので、『自分ににはどれくらいのシルバーヘアの量があるんだろう?自分のカラーはどのような感じなんだろう?』と興味を持って。それでちょっと伸ばして確認してみようと、本当に“実験”というぐらいの軽い気持ちで始めたんです」

ちょうどその頃から、日本とロサンゼルスを行ったり来たりすることが増えていたという弥生さん。ロサンゼルスは人種も肌色も髪色も皆違う多様な街。その環境が、自身の髪色にも興味を持つきっかけになったと言います。

 

「多様性を愛する街だからなのか、白髪も染めずに、自然にシルバーヘアに移行していく人が日本よりはるかに多いんです。そうすると、その移行期の状態も様々で。金髪の方は、ゴールドからシルバーになるのでそんなにセンセーショナルな変化もなく移り変わっていく。

一方で黒髪のネイティブアメリカンの方などは、三つ編みに少し白髪が混じってきて……、という方も多い。そういう多様な髪を見ていると、『自然な髪の色って何て綺麗なんだろう』と思い始めたんですよね。たとえば葉の色が秋になったら緑から赤や黄色に変わるように。移りゆく色ってすごく綺麗なものなんだ、と気づいたんです」

日本では「白髪」または「グレイヘア」という言い方が一般的。弥生さんがあえて「シルバーヘア」という言い方をしているのは、“自然な髪色”と考えたとき、そのほうがしっくりきたからなのでしょうか?

「あまり深い意味はなくて、単純に、アメリカでは“グレイヘア”という言い方をしないんですね。“シルバーヘア”が、日本語で言う“白髪”にあたるので、そう言っていただけでした。でもたしかに、白い髪って光に当たるとキラキラ光ってシルバーに見えるんですよ。それが綺麗で好きなので、無意識に日本でも“シルバーヘア”と言っていたところはあるかもしれませんね」
 

【写真】シルバーヘアが美しい弥生さん
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