フィナモレのシャツ、ボンマジックのバロックパールのピアス、SUQQU（スック）の赤リップ。女性の人生において、これからのスタイルを支えてくれるアイテムになれば、という思いで企画した、スペシャルな3点がセットになったミモレ5周年の特装ボックス。今回は長きにわたってアパレル業界を牽引し、イメージングディレクターとしても活躍する髙橋みどりさんに身につけていただきました。スタイルある女性にとって、白シャツ、パール、リップはどんな存在なのか。お話を伺いました。

白シャツ、パール、赤リップは一生使いたいアイテムです

一生着られる自分でいたいと思わせてくれる  “白シャツ”

「白シャツは一生着ていきたいアイテムです。逆に言うと、一生通じて白シャツを着たいからこそ、それに似合う自分でいなくてはと思っています。着ると凜とした気持ちにもなるし、元気も貰える。それでいて女っぽい気持ちにもなれる、私にとって本当に特別なアイテム。そして自分の気持ちに一本筋が通っていないと似合わない気がしていて。ちゃんと生きているときじゃないと着られないと思っています。そのことに気づいたのはちょうど30歳前後でこれからの人生に迷っていたとき。なんだかしっくり来なくて、白シャツを着られない時期がありました。自分らしい生き方をしていないと、自分らしいファッションができない。シンプルなものほどそれが顕著に表れるんですよね。その後、迷いの時期を越えてからは、自分らしく楽しく白シャツを着られるようになりました。

白シャツと一口に言ってもサイズ感も素材もいろいろだし、着方もさまざま。20代はトラッド、30代ではイタリアのマダムのような着こなしが憧れました。シャツという男っぽいアイテムを女っぽく着る、ということを知ったのはとても大きな発見でしたね。着方も選び方も時代とともに変わってきていますが、どんなものだったとしても、シャツは肌に近いものなので、自分自身が怠けていると怠けた着方になるなというのが実感。それは内面も外見もどちらにもいえること。白シャツのためにも私らしいスタイルをしっかりと持ち続けたいと思っています」

 “パールのピアス”  は私にとってフォーマルなアイテム

「パールはフォーマルなときにつけるものと決めているんです。もちろんカジュアルにも似合うアイテムだとは思いますが、私にとってはパール＝フォーマル。フォーマルなシーンでつけたいと思わせてくれるジュエリーってなかなかないから、パールってやっぱり特別なものなのだなと実感しています。フォーマルなシーンでつけるものと決めていますが、その中でも色や大きさ、デザインなどで遊び心は取り入れています」

いつかまた素敵につけたい ”赤リップ”

「実は今、リップをお休み中なんです。つけるのは撮影があるときくらい。というのも、年齢を重ねて、メイクや髪型は引き算するようになってきたんです。肌もしっかりつくって、目元もばっちり、リップもキリッと引いてしまうと、余計に老けて見える気がしていて。30代の頃、バーニーズで仕事をしていたときは、スーツでミニスカート、赤リップがトレードマークだったときもあり、赤リップはとても思い入れはあるのですが、これから先、年齢を重ね、また使う日が来るんじゃないかなと楽しみにしています。シルバーヘアで赤いリップが似合うようになりたいものです」