更年期のような不調に襲われているけれど、生理はある。そのような場合はどうすればいいもの? 女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニックを目指し、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている『成城松村クリニック』の松村圭子院長に教えていただきました。

 


おかりんりんさんからの質問

Q. ふらつき、首肩こり、風邪のような症状。まだ生理はありますが、更年期なのでしょうか?


こんにちは、40代の主婦です。体調が優れないといった症状が去年から出始めています。具体的には、昨年の6月頃までめまいが続き、軽いメニエール病と診察され、その後は秋頃まで、ふらつき、首肩こりが続いていました。今年はめまいはないものの、ふらつき、首肩こりが始まりました。今は、漢方を飲んで対応しています。また、必ず生理の4、5日目(終わりかけ)に体調を崩します。風邪のような症状です。これらの不調は、更年期なのでしょうか? 体温を測っていますが、低温期や高温期のホルモンリズムはまだあります。何か改善、緩和できる対策があれば教えていただけますでしょうか。(46歳)

 

特別ゲスト 松村圭子先生の回答

A. いまはホルモン分泌が活発でも1、2か月後にはドーンと下がるかもしれない。それが更年期です。


46歳というと、たしかに年齢的には更年期の時期ではあります。ですがおかりんりんさんは、まだ低温期・高温期のリズムがあるとのこと。本格的な更年期の変化が起こっているわけではないようです。

それでも年齢を考えますと、いつ女性ホルモンが激減するか分からないと言っていいでしょう。つまり、今はリズムがあってもいつ崩れるか分からない、ということ。そのようにリズムが崩れる前を“プレ更年期”といって、更年期に似た不調が起こることはあります。そのような時期はホルモンの検査をしても、明らかに「更年期です」という数値結果が出るわけではありません。ですが、その前段階として更年期のような症状が出ることはあるのですよ。「これから始まりますよ」という前触れとも言えるでしょう。そのような場合は、まだホルモン補充療法はおこないません。ご相談に書かれていたように、漢方薬を飲んで対応するのが良いと思います。それで改善しているようでしたら、しばらく続けてみてはいかがでしょうか。

 
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