こんにちは、〔ミモレ編集室〕コミュニティマネージャーの代です。開室から6カ月が経った〔ミモレ編集室〕では、編集部主催のイベントのみならず、メンバーさんが企画・運営を担い、開催されるイベントも。今回はメンバーの奏kanaさんが、開催した読書会の様子をまとめてくれました。「こんなことやってみたい!」が叶う〔ミモレ編集室〕の一端をお届けします。

 


日本各地、海外から21名が参加したメンバー主催の読書会


ミモレ読者の皆さん、こんにちは。〔ミモレ編集室〕メンバーの奏kanaです。

ライティング術を身に着けてライフワークに繋げたい、という思いで〔ミモレ編集室〕に参加し、ブログを書いたり課題に取り組んだりしている私ですが、最近編集室内で夢中になっていることがありまして…。

それは、編集室メンバーとの「読書会」

オンライン読書会ってどんな感じ?『モモ』を読んでみたら_img0
 

〔ミモレ編集室〕には、「メンバー主催イベント」を開催する機能があります。メンバーと一緒にやってみたいことを思いついたら参加者を募り、Zoom会議形式でイベントを開催。

編集部の方が用意してくれたイベントや課題を受け取るだけではなく、能動的に「好きを伝え、つなぎ、つながる」ことができるのが「メンバー主催イベント」の醍醐味です。

今日は、先日開催した「第二回読書会」の様子をレポートします。


とある土曜の昼下がり、21名のメンバーがZoom会議に集まりました。日本各地のみならず、アメリカやヨーロッパから参加するメンバーも!

この読書会は、全員が感想を言う必要はなく、「見守り隊」として皆が話し合っているのを気楽に観ているだけでもOKという、のんびりとした集まりです。(とはいえ、メンバーの感想を聞いている内に、「やっぱり話したくなっちゃった~」と声を上げる人も!)

今回の課題図書は、ミヒャエル・エンデの『モモ』
1973年に書かれたドイツの児童文学ですが、コロナ禍の今、また読み直されている動きがあるようです。NHKの「100分de名著」の課題図書にもなっていました。

メンバーの中には、『モモ』を子供の頃に読んだことがある人、読んだはずだけれど内容を覚えていない人、今回初めて読んだ人など、色々な人が入り混じります。更に言えば、読書が好きな人もいれば、普段はあまり本を読まない、という人も。

そんなカラフルなメンバーが、今『モモ』を読んでキャッチしたメッセージを3つご紹介します。
 

1. 「灰色の男たち」を生み出すもの


『モモ』には、人々から時間を奪う悪役として「灰色の男たち」が登場します。時間を節約すれば幸せになれると巧妙に語り、騙された人々は人生を楽しむ余裕を失ってしまいます。彼らは明らかに「人間」ではないファンタジーな登場人物ですが、なぜ彼らは人々の前に現れたのでしょうか。

あるメンバーから、「自分と他人を比べる気持ち、他人を羨ましいと思う気持ち」が「灰色の男たち」を生み出したのではないか? という意見が。ふと魔が差したように、そういう気持ちになってしまう瞬間って、私たちにもあるよね……とみんなで言い合いました。
 

2. モモの「聴く力」


この物語の主人公は、浮浪児の女の子モモ。モモは、家もお金も家族も持っていませんが、「人の話を聴く力」があり、街の人々は話を聞いてもらいに、こぞってモモの元を訪れます。「ただじっとすわって、注意ぶかく聞いているだけ」、にも関わらずです。

これはまるで、カウンセリングやコーチングですよね。相手の話をじっくり時間かけて聴くというのは、簡単なようで実に難しい。ついつい結論を急いでしまったり、自分の言いたいことを被せて話してしまったりします。このモモの力は、現代人に必要な能力なのではないか、という感想がたくさん挙がっていました。
 

3. 「星の時間」をとらえるには

 

時間を司るマイスター・ホラは、「宇宙の運行には、あるとくべつな瞬間というものがときどきあるのだ。」と語ります。とても貴重な、物事が動く運命の瞬間と呼ぶような時間。しかし、人間はたいていその瞬間を利用することを知らないのだと。

なんでも効率性を第一に、がむしゃらに頑張るのが常に正しい訳ではないのかもしれない。今この瞬間を見つめて意識を集中し、そして機が熟すのを我慢強く待つことが、「星の時間」をとらえることに繋がるのではないか……。普段の忙しない日常生活のことを振り返りながら、そんな風に語ってくれたメンバーもいました。

オンライン読書会ってどんな感じ?『モモ』を読んでみたら_img1
 

こんな風に、読書会では様々な世代の様々なバックグラウンドをもったメンバーたちが、自身のパーソナルストーリーを織り交ぜながら自由に意見交換をし、語り合っています。たとえ何度も読み返した本だったとしても、みんなの色とりどりの話を聞くことで、もう一度その本に出会い直したような気分になります。


いかがでしたでしょうか?
〔ミモレ編集室〕には、編集・ライティング講座、ブログ作成やコメント投稿だけではなく、こんなコミュニケーションの場もあります。ミモレを介して繋がることのできた人たちと多種多様な価値観を交換できる、とても貴重な機会だと感じています。

これからもカラフルなメンバーたちと一緒に、このコミュニティを楽しんでいきたいと思います!

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奏kanaさん

皆さんはじめまして。都内で会社員をしている奏(かな)です。雑誌が好きで本が好きで漫画も好き…。子供の頃から筋金入りの活字の虫です。洋服も美容も大好きですが、「ファッションor美容を楽しむ」よりも「ファッション誌or美容誌を読む」方が好きかも?どうぞよろしくお願いします。



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