インサイドセールスとは簡単にいうと「内勤型の営業」のことです。実は「インサイドセールス」の検索数は今年2月~6月の数か月で急増し、前年の2倍以上になるなど、いま注目のお仕事です。この背景にはコロナ禍を受けて営業活動がオンライン化している事情があります。

 

ユキさんは米倉との出会いがきっかけとなり完全リモートでフリーランスの立場でWarisのインサイドセールスの仕事をスタート。コロナ禍をへて現在暮らす都市へ転勤帯同後も、引き続き仕事を継続しています。いまはWaris以外の会社でもリモートでインサイドセールス業務を請け負うなど、仕事の幅を広げつつあります。

「インサイドセールスの仕事を通じてさまざまな顧客が抱える課題感に広く浅くふれられるのは仕事の魅力ですね。ビジネスの起点になるようなヒントが得られる仕事ですし、営業やマーケティングなどの社内の関係部署と連携しながら少しでも顧客接点がつくれるように動くのもおもしろいです。自分の工夫次第でいくらでも深みが出るんですよね」
 

 

完全リモートの仕事で渡航後もキャリア継続を


もうひとり、インサイドセールスの仕事をする駐妻さんがいます。パートナーの海外転勤に帯同するため今年3月に退職したばかりのアキさんです。6月に渡航予定でしたが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期に。年内の渡航を目指しています。

「渡航後も続けられる仕事がしたい」と、Warisから紹介を受け、ベンチャー企業のインサイドセールスの仕事を完全リモートではじめました。

アキさんは直近7年間は外資系数社でインサイドセールス業務に従事してきたキャリアの持ち主。インサイドセールスの仕事以外にも複数の仕事を掛け持ちしているアキさん。渡航後ももちろん仕事は継続予定です。実はほかにもやってみたいことがあるそうで……。

「いま心理学の勉強をしています。以前にピラティスの講師の資格を取ったこともあって。組み合わせて心と体のサポートをしたいなぁと思っています。渡航してすぐは友人がなかなかできにくいでしょうし、心にぽっかり穴があいちゃう瞬間があるかもしれない。そんな人同志でゆるやかにつながってほっこりできるような、小さいコミュニティをつくりたいです」
 

フリー&リモートOKの可能性。時代の変化に敏感に


今回はインサイドセールスという注目を集める完全リモートのお仕事でキャリア継続する二人の駐妻の方の事例をご紹介しました。私たちWarisの調査によれば約6割の駐妻の方が「(渡航を機に退職し)キャリア継続できていない」と回答していますが、一方でキャリア継続している方に関してはフリーランスの契約形態で働いている人が最も多いという調査結果が出ています。

フリーランスと聞くと「IT関係やクリエイターの人の働き方」と思われる方がいるのですが、今回ご紹介したように営業のような「非クリエイティブ系」のお仕事でもフリーランスで活躍されている方はいらっしゃいます。

人生100年時代、駐妻の方に限らず、ライフステージの変化に合わせて「住む場所」を変える方は少なくないのではないでしょうか。フリーランスのような時間と場所の自由度が高いワークスタイルやリモートOKの仕事はキャリア継続の重要なカギになります。

また、今回のインサイドセールスの仕事のように時代の変化を受けて注目を集める仕事には高い人材ニーズがあり、これまでの経験とフィットすれば仕事獲得につながりやすくなります。こうした時代の変化に常にアンテナをはりつつ、しなやかにキャリア継続していきたいですね。
 

前回記事「駐妻の6割がキャリア断絶。継続のカギは「フリーランス」!」はこちら>>

 
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