先週お伝えした通り、思い切ってフィレンツェにやってきた私。

次の水曜日、ニック、アルバロ、ジュリアンの3人の友人はミラノに行くというスケジュールです。私のポルトガルに帰る便は金曜日の午後なので、それではと、私も一緒にミラノに行くことに。

水曜日の朝、フィレンツェ駅から電車に乗りました。
コロナウイルスの影響が深刻だったイタリアですから、警察官が見張る中で体温測定のゲートをくぐり、電車に乗りこみます。

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電車で移動、みんなマスクです

車内は一人がけの席以外は、1席あけて座らなければなりません。
私の乗ったビジネスクラスでは缶の水、マスク、2つの消毒液が入った袋が配られました。

 

アルバロと私は、まず展示貿易センターなどがあるフィエーラ地区でレザーの展示会に行きました。
いつもは世界中から人が集まり大勢で混みあっているこの展示会も、開催されるのは2日だけ。出展しているブースもまばらで来場者も本当に少ないものでした。

今年のファッション業界の業績予想はすでに最悪、そしてまた来年はどうなってしまうのでしょうか?
通常であれば回るのに丸々1日かかってしまうこの展示会も2時間もかからずに済んでしまいました。
ここ数日の雨・雷とはうって変わってミラノは気持ちの良い青空、そこで気分を変えてショッピングでもということに。

中国人もいないモンテ・ナポレオーネ通りは閑散としているし、高級ブランドが並ぶスピガ通りに至っては閉店したショップが軒並みです。これでは気分転換どころか、もっと落ち込んでしまいます。

それではと、今夜宿泊するブルガリホテルに行ってティータイムをすることに。
ブルガリホテルの緑に囲まれたテラスに行くと、ニューヨークから来た友人・アンドリューが当然のように座っています。

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アンドリューとブルガリホテルでティータイム

彼はイギリスのパスポートを持っているので、彼のPRオフィスを代表して一人だけ、ミラノのファッション・ウィークに来たとのこと。
出版社に勤務するアメリカ人のファッション・ジャーナリストは、ミラノに来られないかわりに、彼のクライアントのブランドがいつもとは違った形でプレゼンテーションをするらしい、などと話を聞きました。

アンドリューが定宿のウエスティンホテルに昨日チェックインすると「ミスター・レスラー、コロナウイルスで亡くなられていなくて本当によかったですね」と物凄いダークジョークで迎えられた、との話に驚いていると、ジュリアンとジュリアンのビジネスパートナーのヴァネッサ・ヴァン・ビスマルクがミーティングを終えて戻ってきました。

そこにスイスのラグジュアリー・ブランド、アクリスのマーケティング&コミュニケーション兼レクターのニコラも加わって、アペリティフの時間に。

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ブルガリホテルのガーデンテラスでアペリティフ

ニコラのロックダウン中、人っ子ひとり歩いていないミラノの街の生活の話、ヴァネッサがこの9月から思い切って本拠地をNYからドイツのミュンヘンに移したという大ニュースを聞きながら、冷えたイタリアの白ワインを。
周りを見渡せばいつもと変わらず、アペリティーボに皆、会話を楽しんでいます。もちろん、席に着くまではすべての人がマスクを着用していますが。

 
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