日々のお散歩、食事の世話は大変。だからこそ「みんなでがんばろう」

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はまじ「お散歩や食事の世話など、やらなくてはならないことが物理的に増え、家族はどうしても協力をしあわないといけなくなります。でも、それが家族のコミュニケーションの手段にもなっているんですよね。『みんなでピピちゃんのお世話をしようね、助け合おうね』って」

犬が大好きな祖母に見せたくて札幌に連れて帰った。祖母はとても喜び、ピピちゃんの頭をくしゃくしゃと撫でながらこう言った。「あんたたち、よかったね。ピピちゃんが幸せ運んできてくれたね」
――『蝶の粉』犬のいる生活より抜粋

ピピちゃんがトリミングで不在になると、家の空気が変わって落ち着かないんです。ピピちゃんがいて、私たち家族が完成しているなと思います。
 

 

癒しであり、気付き。はまじにとってのピピちゃんの存在

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今回はモデルとして、ピピちゃんも撮影スタジオに。出番になるとカメラの前に行くけれど、「ピピちゃん、次は大丈夫だからね」とはまじが言えば、メイクルームでのんびりと寛いでいます。

はまじ「ピピちゃん、天才でしょ〜! 撮影現場ではいつもこんな感じなんですよ。綿が足りないぬいぐるみみたいにくたっとなる姿がたまらないの。もう、頭から食べちゃいたいくらい可愛い!

ピピちゃんは、抱きしめると、とても温かくて気持ちがいいので、まるで動く温泉のよう。そして私が今、どういう状態なのかを気づかせてくれる、リトマス試験紙のような存在でもあります。どんなときも、ピピちゃんは通常営業。お散歩もしたいし、お食事も待っています。私自身が疲れていてイライラしていると、(もう、こっちにこないで。私がご飯作って欲しいくらいよ!)というトゲトゲの気持ちが現れてハッとします。これはいけない、とピピちゃんが気づかせてくれるんです。

ミステリーハンターとして、いろいろな国を訪れて感じていたことがあります。それは、どんなに国が金銭的に豊かになったとしても、人の心、品格、知性が追いつかなければとてもバランスが悪いということ。例えば、すごく富裕層が増えていたとある国の公衆トイレには、ピーナッツの殻がたくさん落ちていました。

その国の品格を見極められるのが、公衆のトイレやゴミ箱、そしてペットショップではないでしょうか。日本は先進国の仲間に入っていますが、動物と暮らすことに関しての問題はまだ山積み。それでも少しずつ、ブリーダー犬の妊娠の回数や殺処分ゼロなど、法改正の動きが出てきていて、とても素晴らしいなと感じています。近い将来、私たち人間とペットがもっと豊かで快適に共存できるようになればいいなと思います」

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<新刊紹介>
『蝶の粉』

浜島直子
ミルブックス
定価 1300円(税別) 装画 ますこえり

「どうしてだろう、私は正しかったはずなのに」 これらは何ら特別ではない、誰にもで起こりうるささやかなこと。浜島直子、待望の初随筆集。瑞々しい筆致で綴った、 書き下ろし18篇を掲載。



取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈


問い合わせ先/
ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店 tel. 03-6418-0900
プティローブノアー tel. 03-6662-5436

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