ドラマ＆タレント分析記事を各誌で手がけているライター山本奈緒子さんと、ドラマウォッチャーの編集者N。
長年にわたって芸能記事を企画し、当たるドラマ、ブレイクする俳優を嗅ぎ取る能力においても信頼度バツグンの2人に、ドラマの見どころや行く末について、皆様に披露してもらう短期集中連載です。
ライター山本奈緒子 タレントインタビューや流行事象の分析記事を専門としており、仕事柄、話題のドラマ、映画はほぼ全てチェック。女性誌「vivi」でブレイク前の若手男子を発掘する「tokyo boy cam」を連載。爬虫類顔の男性が好みで、好きな芸能人は綾野剛、Kiss My Ft2の藤ヶ谷太輔など。
編集N 究極のテレビ愛好家でドラマウォッチャー。女性誌で長年、芸能記事を担当。イケメンのジャッジにおいては人一倍厳しく、雰囲気イケメンを許さない。好きな俳優は木村拓哉と妻夫木聡。
前評判通りの高視聴率！
危険なビーナスの見どころ
山本 続々と秋ドラマがスタートしていますね。
編集N 柴咲コウ主演の『35歳の少女』は、脚本が『家政婦のミタ』や『同期のサクラ』の遊川和彦で気になるし、『24 JAPAN』も、かつてオリジナルドラマにドはまりした身としては押さえておきたいし……。
山本 注目作が盛りだくさんですな。ですが秋ドラマ第一弾はやはり、Nさんの好きな俳優ツートップの１人、妻夫木聡主演の『危険なビーナス』について語りましょう。連ドラへの登場は６年ぶりですってよ。
編集N 久しぶりにテレビ画面で見ましたが、相変わらずカッコいい。
山本 物語はまだまだこれから。第一回は遺産相続に絡む登場人物紹介という感じだったけど、ネットのコメントは総じて好評でしたね。Nさん同様、妻夫木くんの変わらぬカッコ良さを挙げる声を筆頭に、「ミステリーの真価発揮って感じで面白そう」とか「半沢直樹の後でこの視聴率（14.1％）は立派だと思う」とか。
編集N ただ吉高由里子は、ハマり役の『東京タラレバ娘』スペシャルの放送直後だったせいか、“謎の美女”を演じていることに少し違和感がありましたが。彼女はタラレバみたいな、ちょっと恋に不器用な等身大の演技が本当に上手。同じ女でも、見ていて「キュン」とさせる稀有な存在です。
山本 うん、あれはよかったですね〜。前回より吉高ちゃん自身少し年をとって、仕事と結婚に揺れ動く感じがよりリアルに伝わってきた！ でも彼女は上手いですから、回を重ねるごとにしっくりくるようになるはず。『知らなくていいコト』のときもしっとりした役で、最初はイメージが違う気がしたけど、途中から一気に引き込まれたもん。
編集N 相手役の柄本佑も良かったですよ。全然好みじゃないけどカッコよく見えた！
山本 「危険なビーナス」のこの役は誰がやっても難しいと思う。ミステリアスな雰囲気優先で演技力の微妙な人をキャスティングしたら、後半絶対足を引っ張るから。その点、吉高由里子なら大丈夫！と、たくさんドラマを見てきた私は安心しているよ。
編集N そうかもしれませんね。『タラレバ』だって最初にキャスティングを聞いたときは、原作の主人公と年齢も違うし「ええ～」と思ったけど、今ではもう彼女しか考えられませんから！
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