「ハリウッドで最もパワフルと恐れられた男」の惨めな末路

Photo by Sundry Photography / Shutterstock.com(写真はイメージです)

ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラやレイプが暴露されて、今月でちょうど3年が経ちました。でも、「#MeToo」は決して終わっていません。

 

ワインスタインは、今年3月、ニューヨークでの裁判で懲役23年を宣告されました。これとは別に、ロサンゼルスの検察も彼を起訴しており、本来ならば、ニューヨークでの判決後まもなくロサンゼルスに移送されるはずだったのですが、コロナが起こってしまい、今もニューヨークの刑務所にとどまっています(獄中で、彼自身もコロナに感染しました)。

しかし、そうやって待つ間にも、ロサンゼルスの検察は新たに6人の女性の件を追加。それまでに挙げられていた件も含めると、彼は11の重罪に問われており、最大140年の懲役を言い渡される可能性があります。手がける映画の多くがアカデミー賞にノミネートされ、ハリウッドで最もパワフルと恐れられた男は、おそらく刑務所でその人生を終えることになりそうです。

やはりアカデミー賞受賞者であるケビン・スペイシーも、裁判沙汰になりましたが、棄却になりました。それでも、彼はもうまったく表に出てきません。ダスティン・ホフマン、ジェームズ・フランコも同様です。

「トイ・ストーリー」などを監督したジョン・ラセターは、ディズニーを追い出された後、新たに立ち上がったスカイダンス・アニメーションでトップの職を得たのですが、そのことに抗議すべく、スカイダンスの「Luck」に声の出演をするはずだったエマ・トンプソンは降板しました。「Luck」は2022年公開ですが、その時にまた論議が浮上することでしょう。

 
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