乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img0
 

台風、地震……被災時の備えの一つとして、非常時でもできる調理法を覚えておきませんか? 缶詰やレトルト食品はそのまま食べられる物が多いですが、工夫次第でもっとおいしく食べることができます。料理初心者や子供でもできるかんたん料理を『2021年 お料理家計簿』よりご紹介します。

 


みそ味の白あえ

乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img1
 

ロングライフの豆腐の水分で、みそ汁の具をもどしたアイデアおかず。

乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img2
 

みそ汁は具だくさんのもの、豆腐は長期常温保存できる充填豆腐を用意しておくとよい。


 材料(2~3人分)
フリーズドライみそ汁……1袋
ロングライフ豆腐……200g

A|すりごま、桜えび……各小さじ1

 作り方 
1 みそ汁と豆腐はポリ袋に入れ、豆腐をつぶしながら和えて20~30分おく。途中でときどき混ぜ、みそ汁の具をまんべんなくもどす。

2 Aを加えて混ぜ合わせる。



乾パンのあんのっけデザート

乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img3
 

かたい乾パンも飲み物をしみ込ませれば、柔らかくなって食べやすい。

乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img4
 

カフェオレは缶コーヒーに変えてもよいが、甘みのあるもののほうが乾パンには合う。


 材料(2~3人分)
乾パン……20個
カフェオレ(缶飲料)……150ml
ゆで小豆……適量
好みのドライフルーツ……大さじ3~4

 作り方 
1 乾パンはカフェオレと合わせて30分ほどおき、ところどころかためのところが残る程度に柔らかく湿らせる。

2 ゆで小豆、ドライフルーツを添える。


ストックしておきたい食品


防災グッズによくある缶詰やレトルト食品、水以外に、乾めん、乾物、フリーズドライ食品、缶飲料などもストックしやすい食品です。家族が好きな味のものや菓子類、持病のある人向けの食品も必ず備蓄しましょう。また、調理に必要なカセットコンロ、ガスボンベ、ポリ袋、ラップなども忘れずに。

『2021 講談社お料理家計簿』シリーズ(全3回)第1回「いざという時も役立つ、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア」
第2回「【防災テク】非常時も温かい料理が食べられる「袋クッキング」を知っておこう!」11月13日公開予定
第3回「カラダを温める"酢"で冷え知らず!冬を乗り切る消化&血行促進レシピ3」11月24日公開予定

乾パン、缶詰など、保存食をもっと美味しく食べるアレンジアイデア_img5
 

『2021 講談社お料理家計簿』
著者 講談社

日本一売れている料理+健康家計簿『お料理家計簿2021』。71年目を迎える2021年版も「一生続けたい」と長年愛用しているファンの期待を裏切らない内容で刊行します。豪華人気料理家陣によるレシピと献立例は、毎日のごはん作りにも重宝。「四季のおもてなし料理」「非常時、緊急時の調理と備え」「免疫力をアップする」など気になる特集も掲載。健康・経済・暮らしまわりの豆知識などもバラエティーに富み、より充実した内容となっています。例年通り、付録に「レシピ付きカレンダー」と「お料理下敷き」つき。


伊藤晶子

女子栄養短期大学を卒業後、料理研究家のアシスタント、料理教室スタッフなどを経て、2009年に独立。作りやすさとおいしさを兼ね備えた料理と評判。雑誌・料理教室・企業メニュー開発などで活躍。令和元年東日本台風の時、現地で炊き出しをスタートさせたことから感じた実感のあるレシピを紹介。


料理製作/伊藤晶子
 撮影/斎藤浩(本社写真部)
 スタイリング/ダンノマリコ
構成/庄司和以