【質問3】私の冷えも病気から来ているのでしょうか?
いくつかのチェック項目を確認することで、冷えが病気から来ていないかを確かめることができます。以下をご覧ください。
Q. 冷え性はどのぐらいの期間続いていますか?
症状が一時的ではなく、比較的長い間お困りの場合には、何らかの病気が原因の可能性があります。病院でご相談いただくことをお勧めします。
Q. 症状に悪化傾向はないですか?
悪化傾向がある場合には、何か治療しなければいけない病気が背景にある可能性がありますので、同様に病院でご相談いただくことをお勧めします。
Q. 冷え性以外に何か症状はありますか?
例えば、貧血ならばめまいや立ちくらみ、甲状腺の病気であれば、むくみや疲れやすさ、うつ症状などが出ることがあります。
Q. 現在治療中の病気や服用中の薬はありますか?
冷え性が治療中の病気や薬と関連した症状の可能性もありますので、かかりつけの医師にその可能性があるか尋ねてみてください。場合により、薬の変更によって症状が改善するかもしれません。
Q. 冷たいものを触った時に、手や足の指先が白色、青色、そして赤色と変わることがありませんか?
レイノー現象という症状を見ている可能性があり、それが冷えの原因であることが示唆されます。背景に病気が隠れていることもあるため、お近くの病院でご相談ください。
これらに該当する場合、あるいは該当しなくてもご心配のある場合には、是非一度お近くのかかりつけ医にご相談ください。
【質問4】なぜ女性に多いのですか?
必ずしも科学的な裏付けがあるわけではないと思いますが、いくつか可能性のある理由を考えることができます。
一つは、筋肉量の違いが挙げられると思います。筋肉は熱を生み出すのに重要な役割を果たす臓器です。女性は相対的に男性に比べて筋肉が少ないことが多いので、それだけ熱を生み出しにくくなるかもしれません。
あるいは、日本人の女性には痩せ型の方が多いことも一因かもしれません。一般に冷えは肥満の方で少ないとされます。脂肪は熱を体に保持するのに重要な役割を果たしますが、痩せているとその分熱を体に保持しにくくなってしまいます。
また、貧血が女性に多いのも理由の一つかもしれません。貧血の記事でもご説明しましたが、閉経前の女性には、貧血をお持ちの方が多く、その貧血も冷えの原因となり得るのです。
また、これは必ずしも女性に限った話ではありませんが、その他に冷え性が多くなる特徴として、喫煙や偏頭痛をお持ちの方にも頻度が高いことが知られています(参考2)。
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