正しく体温を計測できていますか?
また、体温測定の方法やタイミングに、平熱が低い理由が隠されているかもしれません。
一般的に日本でよく用いられている、脇の下で測る体温計は外気に触れやすく、真の体温より低く出る傾向がよく知られています(参考3)。このため、脇の下で体温を測定されている方は、ただ測定方法の問題で低いのかもしれません。
また、測定のタイミングはどうでしょうか。一般に、1日の中で体温は0.5度ほど変動することが知られています。体温が最も低くなるのは午前6時頃、最も高くなるのは午後4時から6時頃です(参考4)。このため、朝に体温測定をする習慣がある方は夕方に測定する人よりも、「平熱」が低くなる傾向が予測できます。
体温が低いことが、病気を示唆することもあることはあります。例えばその代表例が甲状腺機能低下症という病気です。ただし、この病気の場合には、体温が低い以外にも、だるさや抑うつ症状、むくみなどといった他の症状も出ることが予想されます。体温が少し低いからといって即座に病気を心配する必要はありません。
また、研究の中には、平熱が高いことと死亡率の高さが関連するのではということを示唆した論文もあります(参考2)。平熱の低さは、マイナスイメージを持たれやすいかもしれませんが、このようにポジティブな側面もあるのです。
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