自分に責任をもたない人には猛烈な逆風も!


とはいえ、誰しもが主体性をもってパートナーシップを築いていける時代だからこそ、単なるワガママになってしまわないよう注意する必要がある、とyujiさんは語ります。

「これからは、それぞれが“自分株式会社”を経営していくようなもの。無責任なワガママは一気に評価を下げることになります。自分のリスクマネジメントまでやってこそ、自分ファーストを実現できるんです」とyujiさん。

「風の時代は土の時代に比べて恋愛も自由な空気に変わりますが、その代わり自分で責任を持たなければならなくなります。自分の行動がどんな影響をもたらすか、今までよりも高いレベルでの倫理観やセルフマネジメント力が必要になる。自分ファーストとはいえ、自分を客観的に捉える視点が欠ければ、パートナーを傷つけたり、逆に自分が傷つくことにもなりかねません。

追い風に乗っている時はぐんぐん前に進むのに、パタっと風が止むとメーターがゼロになるようなことが起こるのも風の時代の特徴なので、何かの拍子に自分の信用を一気に下げてしまうリスクは土の時代よりも高いといえます。パートナーの自分ファーストも尊重しながら、丁寧に、慎重に、一人の人間として接することが大切になるのではないでしょうか」
 

 

“わたしなんでもいいです”は縁がつながりにくい


コロナ禍で会食などの機会が減っているなか、パートナー絶賛募集中という人に向けて、風の時代らしい出会いのヒントについてもお聞きしてみました。

「Tinderやペアーズ、東京カレンダーの東カレデートなどのマッチングアプリが増えていますよね。僕の周りでもそうしたツールで出会って結婚した方が複数いますし、どんな人が来るかわからない合コンよりも、自分ファーストで出会える確率が高いかもしれません。星読みの僕としては、これからのマッチングツールには占星術が搭載されたら面白いなと思っていて。性的価値観やパートナーに何を求めるかとか、占星術のツールを使えばすぐにカテゴライズできるので、効率よく相性がいい人だけの会食もセッティングできるかもしれませんね。アメリカはすでに占星術をベースにした出会い系アプリがあって、すごく人気があるようです。

ちなみに、これからはマッチングアプリでも合コンでも“わたしなんでもいいです”っていう人はご縁がつながりにくくなります。何度も言いますが、風の時代は個性の時代。尖ったプロファイルをもっていたり、自分を表現できる人にご縁がつながりやすいんです。恋愛でも仕事でも、そのフォーカスポイントは変わりません」
 

新たな時代を受け入れないパートナーとの溝


あまりにも激しい時代の変化、その受け入れ体制には個人差があって当然かもしれませんが、身近なパートナーと自分との間に大きな価値観の溝がある場合、どう埋めていけばいいのでしょうか。

「僕のところにもそういった相談は多いです。上司と部下、婚姻関係にある関係性で“その価値観は古い!”と言っても怒らせるだけかもしれませんよね(笑)。土の時代を生きてきた世代は上下意識が強い傾向にありますから、風の時代のことついては直接伝えず、牽引性のある方が語っている記事を見つけて、“こんな人がこんなこと言ってたよ!”と教えてあげるのも一つの手かもしれません。

でも、30年前の常識が今では非常識だったりするじゃないですか? ブラック企業なんかがわかりやすい例でしょうか。パワハラ、セクハラ、深夜残業……そんなものが当たり前だった時代は終わって、今では社会から糾弾されたりするわけです。時代が変われば自然と時代が味方してくれるようになりますし、土と水が二極化するわけでも、門が閉じるわけでもないので(笑)、今無理にパートナーを説得しようとしなくてもいいんじゃないかなと思います」

インタビュー最終回では、「風の時代のお金と住まい」についてお聞きします!
 

 

<書籍紹介>
『「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む』
著者:yuji
定価 1400円(税別)
講談社

占星術では220年に一度の大変革期と言われる今。古い時代の価値観のすさまじい破壊を経て、世界はどのように変わっていくのかーー。予約が取れない人気ぶりでも知られる星読みヒーラーのyujiさんが様々な角度で星を読み解き、新しい時代を生きるためのヒントを与えてくれる本書は、“風の時代のガイドブック”ともいえる一冊です。長文の12星座別星読みも必見!


撮影/塚田亮平
取材・文/金澤英恵
構成/松崎育子(編集部)

 

前回記事「【星読みyujiさんインタビュー】220年ぶりの新時代の追い風に乗るために、今すぐ始めるべきことは?」はこちら>>

 
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