また、リモートスタッフの約7割はフリーランスで、その内約4割がメリービズ専業でお仕事をしています。工藤さんいわく、最近はとくに男性のリモートスタッフも増えているそう。
「コロナ禍を受けてテレワークが普及したおかげで通勤時間がなくなり、時間に余裕が生まれたことから副業として経理の仕事をしたいという方や、現在の仕事だけでは不安なので収入のルートを複数確保したい、という方などが最近の傾向ですね」
業務は2人以上で担当!情報の整理がポイント
リモートワークで成果を発揮するために、メリービスではどんなポイントに留意されているのでしょう?
「各スタッフの方に具体的に何をしてもらうのか詳細に伝えることを常に意識しています。お互いリモートで働いていますから、それって私がやるの? あなたがやるの? 困ったときは誰に相談したらいいの……? そういったひとつひとつの情報をしっかり整理して働きやすい環境をつくっています」
このほか“チームで働く”のもメリービズの特徴。一つの案件に、基本的に2人以上でチームを組んで担当します。
「ご自身やご家族の体調不良やさまざまな突発的事態にも柔軟に対応し、顧客企業に対して安定的に業務をご提供するためです。長期や短期のお休みもスケジュールを調整する形で、チーム全体でできる限り無理なく進められるようにしていきます」
チームづくりにあたっては一人ひとりとオンライン面談を行い、スキルはもちろん、人柄やコミュニケーション面もふくめて特性を丁寧に把握したうえで組み合わせを考慮しています。
コロナ禍で大企業からの問い合わせが7倍に!
コロナ禍を受けて、顧客企業にも変化が生まれていると言います。
「これまでは中小企業のお客様が中心でしたが、実はコロナ禍をきっかけに大企業の問い合わせが7倍に増加しました」
背景には新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大企業でもテレワークやデジタル化への対応の必要性が生まれていることがあります。
「お互いがそれぞれの得意を生かして、より働きやすい、生きやすい世の中をつくっていきたい」と話す工藤さん。
「企業も自社の得意なところにフォーカスして、たとえば経理業務でしたら私たちのような会社を活用していただけたらいいと思いますし、時間や場所の制約を取り払うことで、より多くの方が自身の能力を生かして働けるようにしていきたいです」
子育て・介護・体調・周囲の環境など、なかなかフルタイムで働けない方にとって、リモートワークかつフリーランスで働くことは、ご自身のキャリア継続において有効な選択肢のひとつです。コロナ禍の影響で、リモートで業務をアウトソースする企業側のニーズが高まっているというメリービズさんのお話には、私自身とても勇気づけられました。テレワークの浸透など働き方が変化することで個人側の副業・複業ニーズも高まっています。働き方の多様化を自身のライフにどう取り入れていくか……? 今回の記事が少しでもご参考になればうれしいです。
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