タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。

夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。

 

日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?

採用されたお悩みは、アン ミカさんが一言一句丁寧に読んで分析し、真剣に回答します!
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【仕事にまつわるお悩み】

アンミカさんの言葉は実直で私の心にスッと入ってきます。このコーナーが継続されて、相談する機会を得られたことがまず嬉しいです。ありがとうございます。

私の悩みは、同じ環境・同じ業務に長期間携わると、しがらみや経験が悪い意味で慣れや不快感に繋がり、仕事が辛くなって、逃げ出したくなってしまうことです。その気持ちを受け入れて、配置転換の希望や転職を考えても良いのでしょうか。

キャリアとしては、前職が9年、転職して5年目となります。前職では4年ごとに異動があり意識しませんでしたが、現在は支社勤務で、トップが変わる以外は変化の少ない環境で気になるようになりました。毎年、人員が少なくなって業務・負担は増していますし、コロナの影響もあり、営業や展示会の対策など神経を使うことの多い状況もあります。4~5月の自粛を経験し、穏やかに働きたい気持ちが芽生えていますが、現在に対する気持ちの逃げもあるような気がして踏ん切りがつきません。

●このお悩みが出てきたのはいつからですか?
環境を変えたいという気持ちは今年の春からです。9月頃からコロナの影響で業務にプレッシャーを感じるようになり、希望に切実さが増してきました。

●ご自身では、この悩みの原因はどこにあると感じていますか?
同じ環境・同じ業務に携わることで、自分自身の経験がアドバンテージではなく思考の足枷となり、この人はこういう人だから……と、自分の言動をセーブしてしまったり出来ないことが増えるような感覚に陥ります。その思考が原因だと気づいてはいます。また、過去の経験として、環境変化が自分に解放感・行動の自由さを生むことが快感・刺激でもあるので、追求したい気持ちもあります。

●この悩みを解決してどのようになりたいですか?
環境が変化しても変化しなくても、不快感のない自分自身で行動したいです。また、新しい環境・業務で刺激を受け、経験を積み重ねたい気持ちもあります。
(なごみ・36歳・会社員)


2つあるお悩みのうち、まずは1つを解消する


お悩みを拝見して、なごみさんは空気が読めて、お仕事もできる方なのだろうな、と感じました。

「長く同じ環境が続くと逃げたくなってしまう」とのことですが、前職9年・転職して5年目というのは、とてもいいキャリアですよね。現職への転職が良い気持ちの変化になったのだろうと推測します。ただ、5年前の転職で得た刺激を次の転職でもまた得られるとは限りません。“初めての経験”はそれだけで刺激的だからです。そして、現在の職場でも、お仕事自体はその時々で楽しまれているのではないかと思うので、このコロナ禍のタイミングで転職をするのはあまりオススメしません。

なごみさんの今のお悩みは2つ。「業務量が増えて負担が増している」ということと、「4年以上の長い時間が経って、人間関係のしがらみが辛くなっている」ということ。まずは転職をせずに、この2つのうちのどちらかを変えられるように動いてみるのはいかがでしょうか? 同じ会社の別の部署で、何か自分がやりたい仕事がないか、一歩引いてみる気持ちで考えてみてはどうですか? そして配置転換の希望を出してみるのは、前向きで良い選択だと思います。

なごみさんは、すでにたくさんの業務を任されていることから、会社からも信頼されているようですので、もしかしたら異動をしても、多くの仕事を任されてしまうかもしれませんね。でも、異動をすることで刺激にもなりますし、「まわりの人に慣れすぎてしまって辛い」という部分は回避できると思います。

 
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