しのぶの髪型は、フェイスラインに厚めに毛束を残したアップスタイル。髪飾りは、大きな蝶。
よくよく見ると、顔周りに太めの毛束があり、その後ろにもうひと束、毛束が落ちているという、段差のあるカットが施されています。まあまあ凝った切り方です。
ヘアライター的には、この顔まわりのデザインカットに、しのぶの、「優しいだけではない、内に秘めた強さや闘志」を感じちゃいます。
髪色は、黒からの紫。
この色使いは、漫画においては、クールさや沈着さの象徴として使われることが多い色です。
ちなみに、胡蝶しのぶの双子の姉、胡蝶カナエは、やはり毛先が紫の黒髪スタイル。しのぶよりも髪が長く、よりエレガントな印象です。
大人の魅力満載、珠代さんアップ
同じくアップスタイルですが、しのぶよりもぐんと大人感があるのは、珠代さんのヘアスタイル。大人感、というか、すでに数百年生きている方なのでした。
ひっつめとは一線を画す、ふっくらとしたまとめ髪は、機能的であるだけではなくて色っぽさも両立しています。
珠代さんは、髪を下ろしたシーンが見当たらないのですが、(見落としてたらごめんね)おそらく、カラーリングは単色。
鬼殺隊として闘うヒロインは、みな毛先の色が違うのですが、珠代さんだけ単色カラーなのは、彼女たちとの差別化をはかっているのかもしれません。
闘いのあとに、はらりと後れ毛がでるあたりは、愈史郎(ゆしろう)ならずとも、ドキッとしてしまいます。
カナヲは幼さの象徴、サイドポニー
最後に紹介するのは、栗花落カナヲ(つゆり かなを)。あのサイドポニーテールが許されるのは、アイドルとカナヲちゃんくらいのものでしょう。毛先はやはり別色の赤紫。
漫画の中では、自分の意志で物事を決められない女の子として登場します。
が、戦いの中で、徐々に自分の想いを表現できるようになる役どころ。この漫画の中で、最も成長著しい変化をした一人と言えるでしょう。
そのスタートラインとして、幼く若い女の子の象徴ともいえるサイドポニーが選ばれていたのは、ヘアライター 的に納得です。
番外編。
幼さの象徴と言えば、お館さまの4人の娘たちは、前髪パッツンのおかっぱヘアです。
こけしのような、この髪型、昔から、稚児の象徴として描かれてきました。この漫画の中で、最も若いヒロインであることを示す記号でもあると感じます。
と言うわけで、『鬼滅の刃』は、ヘアスタイル的にも見所満載なんですよ!!
今度、漫画やアニメ、映画を見る時は、髪型もチェックしてくださいねー。
ではまた、土曜日に!
前回記事「阿部サダヲ“丸太郎沼”にハマる!ドラマ『恋する母たち』のダメきゅんが止まらない」はこちら>>
【画像】鈴木保奈美、多部未華子、長澤まさみ……ドラマヒロインの髪型を徹底分析!>>
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