タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。
夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。
日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?
【画像】アン ミカさんのプライベートと毎日のファッション>>
【パートナーについてのお悩み】
アメリカ人の旦那さんをお持ちのアンミカさんに相談させてください!!!!
現在ロサンゼルスに留学している者です。アメリカ人の彼と出会い結婚を控えています。が、問題があります。 彼と私の間にはたくさんの「違い」があります。①年の差、②文化の違い、③育ってきた環境の違い、④性格の不一致、です。
以下、詳しく説明させてください。
質問は、「果たして、私たちは結婚して上手くいくのだろうか? 「愛」だけで上手くいくのだろうか?」ということです。
まず、①「年の差」です。 彼は、46歳。やりたいこともやって来て、成功を収めて、人生折り返しに入ったところ。これといって野望もなくシンプルな人です。仕事第一の人間で、ほとんど休みません。いい事ですが、学生の私からすると、せっかくの彼の休みの日には「ディナーやデートに行きたい!」と思います。ですが、彼は「疲れているから休日は休ませてくれ」と言って、半年も同棲しているのに、デートは1、2回です。 彼は、私に「将来働かなくてもいいよ、主婦でいいよ」と言うので、私は掃除や家事をすべてやります。そして「疲れている」と言うわりには、夜の営みは毎日求めてきます。言葉が悪いですが、「私は奴隷なの?」と思うことがよくあります。さらに、私はまだ20歳なので、旅行やナイトクラブや友達とのランチなど、やりたいことがいっぱいの年頃です。ですが彼は、「旅行に行くなら一人で行ってくれ」と言うし、束縛っ気があるので、家から出ることが難しいです。籠の鳥状態です。彼はシンプルな人間なので、「仕事に行って帰ってきて、ご飯を食べて一緒に寝て起きる」。それで十分と考えます。私は野性的なので、やりたいことが沢山あります。
②「文化の違い」。アン ミカさんも旦那さんとの結婚生活で思い当たる節はあると思います。先日、旦那さんと武田双雲さんとのインスタライブを拝見させて頂きました。ライブの途中で旦那さんは、「御手洗にちょっと失礼しますね」など一言もなく、鼻歌を歌って席を立ちましたよね。日本で言うと失礼になってしまうかな……と思うのですが、アン ミカさんが旦那様の顔を汚さないようにものすごくフォローされていました。そのフォローができる度量がまだ私にはありません。なので、家族や周りからは、結婚を反対されることもあります。私がフォローできないので、彼が悪い人のように見えてしまいます。日本で言う「当たり前」のことや「礼儀」が、厳しすぎるみたいです。アメリカ人はフランクですよね。
③育ってきた環境の違い。これも、アン ミカさんのケースと似ているところがあると思います。私は、裕福な家庭で育ち、お金の成る木があるような環境で育ちました。電気やテレビはつけっぱなし、水道代は気にせずに使う。母も、毎日スーパーに買い物に行き4袋くらい買ってきます。もちろん冷蔵庫に入り切らず、中にあるものを捨てる生活。欲しいと思ったものはなんでも買って貰うという感じでした。彼は、幼い頃に母を亡くし、兄弟8人と父親1人の生活で貧乏でした(今は成功してお金持ちです) 。なので、一緒にスーパーに行っても、欲しいか欲しくないかじゃなく、必要か必要じゃないかで買わされます。電気代、水道代も気にする生活。彼は、「無駄金は貯める」という、ある意味ケチな人(合理的にお金を使う人)です。これはお金持ちあるあるでしょうか。
④性格の不一致。彼は、46歳ですが、やることなすこと子供です。すぐにへそを曲げるし、曲げたら長いです。 こちらが大人になって折れるしかないのです。彼はこれまで未婚なので、こういった子供の部分があって我慢出来る女性がいなかったのかなと思います。たとえば私が40歳なら、もっと上手く対応できるのかもしれませんが、私はまだ20歳です。正直まだ子供です。本当は甘えたいです。わがまま言いたいです。私は末っ子なので、みんな私をお姫様のように扱ってくれる環境で育ってきました。何もかも私がいいとこ取り。でも、今は私が常にラストオプションになりますよね。生ぬるい生活環境で育った私は、それに順応するのが大変です。少しずつ慣れてきて、彼も「ありがとう」と言ってくれますが、まだまだ未熟です。 アン ミカさんのように器が大きくて優しさにあふれる妻になりたいのですが、頭では分かっていても、心はまだ子供な感じがします。頭にきた時もすぐ喧嘩をしてしまうし、自分の思うように行かないことばかりで、不満が溜まります。私は、タバコやお酒、ナイトクラブなど遊び倒していたのも、全てやめ、やったことのない洗濯、掃除、料理もできるようになり、一生懸命彼に順応しようとしていますが、簡単ではありません。それでも、「愛」を信じています。
アン ミカさんの経験上、結婚生活が上手くいくようになにかアドバイスがあればよろしくお願いします。
●このお悩みが出てきたのはいつからですか?
半年ほど前から同棲を始めたので、半年ほど前です。
●ご自身では、この悩みの原因はどこにあると感じていますか?
私の未熟さと、彼の子供っぽさ。
●この悩みを解決してどのようになりたいですか?
結婚生活を上手くいかせたい、手探り状態の私自身、楽になりたい。
(ラナ・20歳・学生)
「アメリカ人だから」ではなく「性格が合わない」
お悩みを読んで、まるでラナさんの友人としてこのお話を実際に聞いているような気持ちになりました。さて、たくさんのエピソードを書いていただきありがとうございます。整理しながら、いくつかのパターンをお答えさせていただきますね。
まず、ラナさんが彼を理解しようとするときに、「アメリカ人だから」「彼が年上だから」「苦労して成功した人だから」という強い先入観が混ざっているように思いました。書いてくださっているエピソードはアメリカ人の風習というところもあるかもしれませんが、彼の個性であるところもたくさんあると思います。
ラナさんは彼との付き合いの中での気づきが多くはあるけれども、まだお若いので年上の外国の男性とのネゴシエーションの仕方がわからないのでは? と感じました。同世代の中でも結婚を前提とした同棲をするのは早いほうだと思うので、お友達から話を聞く機会も少ないのだと思います。
すべてを読んだ上でシンプルにお伝えするとしたら、ラナさんと彼は合わないのではないでしょうか。アメリカという異国の地で、仕事も成功している年上の彼と出会い、もう同棲もしてしまっているので、あなたはそこに「愛があると思おうとしている」のだけれども、過ごすうちにどんどん不一致のネタがたくさん出てきてしまった。あなたは「彼がアメリカ人だから?」「年上だから?」「苦労しているから?」と原因をがんばって探そうとしている。しかしながら、シンプルに性格が合わないのだと思います。いただいた文章の中に彼へのノロケがひとつもないのが、気になりました。
もしあなたが、彼が仕事に没頭していて週末は寝ているという生活でも、彼の寝顔を見ているだけで幸せな一瞬が少しでもあるのであれば結婚をオススメしますが、かごの鳥は退屈で、どんなに疲れて帰って来てる彼をみても、やはり外に出て経験を積みたいという気持ちが強いのであれば、幸せの価値観も違うので、ラナさんは、一度彼とは距離をとって、別の方を見るのも良いかもしれません。もっとほかの方も見てみると、ラナさんが彼を「アメリカ人だから」と思い込んでいることに気づくかもしれません。そうやって様々な人と関わることで、彼の必要さが改めてわかることもあるでしょう。
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