アメリカ人の彼との結婚生活で必要なこと


お二人の性格が合わないのでは……とお話した上でもう一つ。ラナさんは自分の物差しで彼を測りすぎているところがあると思いました。

育ってきた環境で、たくさんの価値観の人がいるのはアメリカだろうが日本だろうが同じこと。今の時代は家が裕福だからなど関係なく、地球のためにエネルギーを節約する時代に入っています。なので、電気や水道を湯水のように使ったり、食べ物を食べきれないほど買って腐らせてしまうのは健全ではありません。

また、「必要か必要じゃないかで買い物をすること」や「無駄金は貯める」ことなどは、彼がケチだからなのではなく、至って一般的な感覚であるように思います。それは彼と付き合ったことで、あなたも積極的に学ぶことが大切です。

「自分がいつも一番なわけじゃない」ということも子供が生まれたら、子供中心の生活になることでしょう。それはだれと付き合っても同じことです。社会に出てもたくさんのバランスがある中で、「状況によって、自分が一番にならないこともたくさんある」ということを、あなたもそろそろ学んでいかなければなりません。

それでも、彼とうまくいくようにアドバイスがほしい、彼と結婚したいということであれば、ネガ→ポジ変換で、彼の良さを確認してみましょう。一度、あなたがお便り下さった表現を全てポジティブに言い換えてみますね。彼は「真面目で浮気もせず、お金をしっかり稼げる人」であり「地球にやさしい健全な生活感を教えてくれる人」であり「年下のあなたを対等に扱ってくれる人」。今彼に対して抱えている性格の不一致の部部分をすべてポジティブな言葉に置き換えて、視点を変える練習をしてみてください。

また、あなたがもし彼と結婚して、今後もアメリカで生活をしていくならば、イエスノーをはっきりさせて、自分の意思を伝える努力もしてください。年の差がある上にまだ留学中ということで、彼と英語力の差があり、言い負けているところも今のところはあるのかもしれません。しかし、アメリカ人は話し合い文化・ディベート文化で育っているので、自分の意見を言葉にすることに長けています。日本のように「言わずにわかってほしい」という感覚は通用しません。そういう意味では毎日求めてくるのがイヤな時もNOを言えるように努めてみて下さい。郷に入れば郷に従えで、「日本ではこうだったのに」をあなたがまず手放すことも大切です。それがあなたが器を広げる第一歩だと思いますよ。自分の物差しによる思い込みは視野を狭めてしまいます。柔軟に相手の身になり考えてみる。あなたを守れるのはあなただけです。

ラナさんがどのような選択をしても、幸せになることをお祈りしています。よろしければ、ぜひまた近況を知らせてくださいね。
 

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取材・文/宮島麻衣

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